内容説明
ノーベル生理学・医学賞受賞の化学者が四半世紀つづった!生きる希望となる待望の箴言集。
目次
1 人生
2 仕事
3 教育
著者等紹介
大村智[オオムラサトシ]
化学者。1935(昭和10)年7月12日、山梨県韮崎市生まれ。北里大学特別栄誉教授、学校法人女子美術大学名誉理事長、韮崎大村美術館館長。微生物の生産する天然有機化合物の研究を専門とし、50年以上の研究生活を通して約500種類の新規化合物を発見。うち26種類が医薬、動物薬、研究用試薬として実用化され、感染症などの予防や撲滅、さらに生命現象の解明などに貢献している。そのうちの一つであるイベルメクチンは、オンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症、糞線虫症、疥癬といった寄生虫感染症の多くを予防・治療する特効薬となった。その業績が評価され、2015年、イベルメクチンを共同で開発した米国メルク社のウィリアム・キャンベル博士と共にノーベル生理学・医学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
33
奥の深い言葉の数々でした。腹中有書の精神で本を読まないといけないなと思います。2016/11/15
けんとまん1007
29
思いやり。謙虚さ。地道な努力。大村先生の素晴らしい生き方のバックボーン。時々、手に取って読み返したい言葉が、たくさん詰まっている。できることから、一つでもと思うし、少しはできていることもあって、嬉しくなった。一つ一つは、小さなことでも、これだけ積み重ねることで、大きな違いになる。2018/11/24
みー
18
よかった。ノーベル賞を受賞した大村氏が、日々の生活の中で出会った「言葉」を書きためた「腹中有書」からの抜粋。とてもシンプルなので、大変読みやすく、シンプルだからこそ、伝わりやすくなっている。大村氏、ご自身の経験を経ての言葉も載っており、大変人生の勉強になる。偉大な事を成し遂げた人と言うのは、「人」としてもその器が「偉大」なのね・・。2017/06/06
ひめぴょん
15
ことばから受ける力は大きい。そんな風に感じる言葉を集めた「腹中有書」という大村さんのノートから生まれた本。肚の中にしっかりと根を張るために、何度も見返したり、墨書したりする時間を持つのは心豊かになるだろうと思う。以下は文中で印象に残った言葉。 今を重ねて、生ききる。→仏教でも「いま」を大切にということはよく聞きます。そして、漫然とではなく、生ききるという表現が良いなと思う。 恕。思いやりの心。人の気持ちを汲めるようになるためには、想像力を磨かなければならない。→思いやりの心は大切。子どもたちの名前にはそ2024/05/25
M
10
豊かな言葉は人の心に触れ、その刺激によって目に見える努力を重ねると共に、その変化が蓄積される過程で人の生き方すら変えてしまうほど力を秘めているのだと、改めて言葉の偉大さがよくわかる。「誰が」言ったかももちろん大事であるけれども、「何を」言ったか、そして、その言葉が偽りではなく、等身大で重みと深みを伴うような言葉を発せられる人物でありたいと本著を読み返して、改めて思う。 [物事は感性と一瞬の閃きと、多くの汗と多くの人の力により達成できる。]これが腹落ちして言い伝えられるような人に私もなりたい2019/04/24