核に魅入られた国家―知られざる拡散の実態

電子版価格
¥1,815
  • 電子版あり

核に魅入られた国家―知られざる拡散の実態

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620323763
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0036

内容説明

「平和国家・日本」の知られざる“罪”とは。北朝鮮、パキスタン、イラン、日本…“核拡散”の源流を徹底取材!毎日新聞「戦後70年」企画の決定版!!

目次

北朝鮮 核開発関連年表
第1章 パキスタン編―大国に翻弄される国家と「核の闇市場」(サウジとの密約;元参謀総長の野望;宿敵インドに対抗心 ほか)
第2章 イラン編―中東の覇権国家を狙い「核開発」(「虎の尾」を踏んだ日本;渦巻く疑念;バザール商法のワナ ほか)
第3章 日本編―「平和国家」という幻想(「原爆の父」の訪問;非核国の矜持;技術のコレクター ほか)

著者等紹介

会川晴之[アイカワハルユキ]
毎日新聞社編集編成局編集委員。1959年東京都生まれ、北海道大学法学部卒、87年毎日新聞社入社。盛岡支局、東京本社経済部、政治部、外信部、ウィーン特派員、欧州総局長(ロンドン)などを経て、2012年10月から現職。日米政府が共同で進めたモンゴルへの核廃棄計画の特報で、11年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

28
16年版、毎日新聞編集委員。パキスタン、イラン、日本の核技術の開発の歴史を見るが、開発国の裏事情と関連国の懐事情などかなり複雑。核を持つことは国家戦略であり、世界へ出るための印籠の様なもの。日本の佐藤栄作首相もノーベル平和賞を取りながら核の持ち込みを秘めていたという。原発に関わる技術は核の開発に関連し簡単に捨て去れるものでない事も理解はできる(核抑止力に通ず)。技術者の育成、維持など国家のあり方を問われる。2018/04/23

masa

24
図書館の新刊棚から手に取った。東日本大震災で一時は原発が完全停止した我が国だが、最近は稼働前提の規準を設けて無理矢理再開している感がどうしても否めない。夢の計画であった高速増殖炉も遅々として進んでいない現状が原発の歴史と共に綴られている。暴走する北朝鮮の核の脅威から日本を守ってもらう為にアメリカの核軍縮が進まないというのは皮肉以外の言葉が見つからない。160502016/04/17

coolflat

19
パキスタン、イラン、日本の核開発事情を探っている。195頁。日本が開発したウラン濃縮技術の一端が海外に流出している。日本は非核三原則に加え、IAEAの核査察にも徹底的に協力することで「世界の優等生」という立場を確立してきた。だが、レーザー濃縮技術の特許公開など、技術情報の管理面になると急に脇が甘くなる。その原因は原子力基本法にも一因がある。平和利用と共に「民主・自主・公開」の三原則を定めた法律は成果の公開を求めている。平和目的であってもその技術は核開発に転用できる。そんな両面性を持つ技術情報が公開される。2016/08/08

樋口佳之

11
unlimitedにて。核の技術が究極の軍事力であるという感覚が確かに希薄でした。2018/03/18

okadaisuk8

3
原発反対派も推進派も、電力が足りるとか足りないとか、割に国内の、それも経済ベースでの議論が多いと思うが、実際には国際社会では原子力技術≒核兵器開発技術であり、議論には国際的・軍事的な視点が必要だし、そうでなければあまりにも無邪気だと痛感させられる。濃いエピソードの連続だが、ほとんどは十数年前の話。今はどうなっているかと考えると恐ろしい。2016/05/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10914994
  • ご注意事項

最近チェックした商品