出版社内容情報
関小玉、不義密通の疑いあり!?湖西の騒動は収まったものの、事後処理に追われる文林。疲れを癒やしてくれるのは小玉……と思ったら、小玉に不義疑惑が浮上! 司馬淑妃の父・司馬尚書の謀略か? 文林と小玉の関係も否応なしに動き出し――!?
雪村花菜[ユキムラカナ]
2014年、『生生流転』で瑞々しい人物描写と緻密かつ魅力的な世界設定が評価され、第2回ラノベ文芸賞金賞を受賞。改題及び改稿を加えた本作でデビューとなる。
桐矢 隆[キリヤ タカシ]
内容説明
湖西の騒動は収まったものの、事後処理に追われる文林。隣国も怪しい動きを見せるなど、悩みは尽きない。そんな疲れを癒やしてくれるのは、帳簿と不本意ながら小玉…と思ったら、「娘子の貞節に問題あり」!?突如持ち上がった小玉の不義疑惑。紅霞宮を巻き込み蠢く陰謀―文林にないがしろにされた司馬淑妃の父親・司馬尚書の謀略か。それとも…。推移を冷静に見つめる小玉は、ある夜文林のもとを訪れる。そして二人の関係にも変化が―。それぞれが出した答えとは!?
著者等紹介
雪村花菜[ユキムラカナ]
2014年、第二回富士見ラノベ文芸大賞にて、応募作『生生流転』が金賞受賞。改題及び改稿した『紅霞後宮物語』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あっか
83
再読。大局としては、小玉と文林の心の距離が決定的に離れてしまった巻(文林無神経過ぎ、からの小玉誤解)。歴史的にも政治的にも大きな転換点があったとかではないけど、ここにきて馮王太妃の娘・紅燕が登場し、新キャラ?薄充儀という作家?が誕生したり(笑)、もしかしたら歴史が大きく変わったかも…な悲しい出来事があったり。司馬家はなかなかしぶとい。2020/06/30
あっか
76
小玉違う違うー!!…と叫びたくなりました。むーん、普通は最初は心が離れているヒロインとヒーローでも、巻を重ねるごとに近付いていくものじゃないの!?まったく展開が読めずもうどうなるか分からない!笑…と書きながら、でもあの2人の性格上、こういう山を幾度か超えないと奥の奥の本心まで辿り着かないのかも…という嫌な予感もしてきた( ̄∀ ̄)今回は紅霞宮ない中心だから派手さも血みどろも少なくて良かったです。文林、自分の繁殖力に自信持ち過ぎで笑った。2018/09/26
よっち
51
湖西の騒動は収まったものの事後処理に追われる文林。悩みは尽きない文林の疲れを癒やしてくれるのは、帳簿と不本意ながら小玉…と思ったら、突如持ち上がった小玉の不義疑惑。二人の関係にも変化が訪れる第五弾。文林も小玉で癒やされてるんだよなあと思いかけたところで、廃后を狙ってありもしない不義疑惑とかで周囲に足を引っ張られ、酔った勢い?とはいえこれはついに。。。と思ったら何とも苦い結末に頭を抱えました。パートナーとしての絆は揺るがないだけに、余計に最初からどこか拗らせてしまっている二人のすれ違いがもどかしいですね。 2017/02/14
蝶よ花You
44
共に同じ目標を持ち、共に歩む二人の心が何故に交わらない。今回は、国に関わる問題よりも小玉へ向けられた問題が主。不義密通の疑いをかけられたり、命を狙われたり…。やっと平行線だった文林と小玉に心を通わせる瞬間が来たかと思えば、それがお互いがお互いを恋情の意味で想い合っていない事を識らしめる結果になったり…。二人はとても良い相棒であるはずなのに、心がどうしても交わらない。各々の今までの言動が本当に互いを男・女として愛していない同士の物かと疑問に思えてなりませんが、国の問題含め、まだここからが始まり、という感じ。2017/03/02
はなりん
41
前巻までと少し印象が変わった感じ。小玉と文林のやり取りが最初からなんか今までと違う感じがしていて、最後にそれですかって感じ。文林が盛大に間違った感がありますが、小玉も文林をわかっているようでいて、ややこしい文林をそこまでわかってないのかなぁ・・・。前巻までの二人のやりとり(主に不憫な文林)が好きだったので、なんかモヤッとする終わりです。2017/02/18