内容説明
活性期に入った日本列島の地震活動。近代以降の三つの大震災―関東、阪神・淡路、東日本を中心に、二〇一六年の熊本地震まで、日本社会の地震に対する歴史性とその問題点を明らかにし、来るべき大災害への対策を提案する。
目次
第１章 関東大震災（地震発生のメカニズム；被災地の惨状 ほか）
第２章 阪神・淡路大震災（戦後平和を引き裂く直下地震；安全のための第一線部隊 ほか）
第３章 東日本大震災（巨大津波を生んだ海溝型大地震；津波常襲地の三陸海岸 ほか）
終章 地震活性期を生きる（リスボン地震との比較；災害対策の現在 ほか）
著者等紹介
五百旗頭真［イオキベマコト］
１９４３年、兵庫県生まれ。１９６９年、京都大学大学院修士課程修了。広島大学政経学部助手、講師、助教授、神戸大学大学院法学研究科教授、防衛大学校長を経て、現職。その間、ハーバード大学、ロンドン大学の客員研究員、また、東日本大震災では政府の復興構想会議議長を務めた。現在、熊本県立大学理事長、ひょうご震災記念２１世紀研究機構理事長、神戸大学名誉教授、くまもと復旧・復興有識者会議座長。日本政治外交史専攻（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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薦渕雅春
12
年末にかけて読む本としては 如何なものか 、とも思ったが 保険代理店業をしている限り 離れないテーマでもあるし 図書館で借りた 。五百旗頭 真・いおきべ まこと さん 、東日本大地震では 政府の復興構想会議議長を務めた 。第一章 関東大震災 、第二章 阪神・淡路大震災 、第三章 東日本大地震 の三つの章からなり 最後に執筆・校正されてたという 熊本地震についても触れられている 。1896年 120年前の明治三陸津波も凄まじかっよう 。震度2から3と思われる軽い地震が5分ほど長く続いたという 。2016/12/29
よし
4
関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災を振り返りながら、これからの地震対策を考える本。阪神・淡路を御自信で経験し、東日本では復興構想会議の議長を務めた五百旗頭先生ならではの記載も多い。また、各震災で応急対策や復旧・復興に関わった人達の動きがコンパクトにまとめられていて読みやすく、後世の資料としての価値も高いと思いました。「危険情報の公開と市民による対処法の共有こそが社会の安全にとって生命線」という言葉に非常に重みを感じました。2016/10/22
lilysX
3
研究者として、被災者として、そして復興委員として書かれた稀有な本2022/04/08
こばこ
1
災害に関してやや網羅的に話題が記載されている中で、被災者の話は多少の陳腐さ、というか他の書籍の方が優位かな、と思うなか、法学系、防衛大学校校長という経歴が示す通り、災害時の救助や復旧のための組織の立ち上がり、そしてその後の復興の組織形成と法整備などの記載に関する分析と記述には目を見張るものがあり、他の方には書けないのだろうな、と思わせるものがあり、非常に面白かった。一読の価値はあると思います。2020/02/12
takao
1
☆復興構想会議の議長。 ☆南海トラフの地震津波に至らないとこの活性期は終わらないのではないか。2017/05/04
