内容説明
暴かれる「名門」の正体。「チャレンジ」という魔の言葉で始まった驚くべき紛飾。歴代トップと監査法人の責任は?隠蔽された米原発子会社「減損」の意味は…。地獄はまだ続く!
目次
序 発端
第1章 緊迫の株主総会
第2章 「チャレンジ」魔の言葉
第3章 第三者委報告書が明かさなかった三つの謎
第4章 迷走を始めた「室町体制」
第5章 広報に丸投げした歴代社長提訴の説明
第6章 ウェスチングハウス1600億円減損の驚きと疑問
第7章 残された困難な課題
第8章 赤字額5500億円の衝撃
著者等紹介
今沢真[イマザワマコト]
1959年、東京都生まれ。早稲田大学法学部を経て、83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て、89年10月経済部に移り、四半世紀にわたり、金融、財政、税制や、銀行、証券、製造業、流通、食品をはじめとする企業、業界を担当する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア編集長兼論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
171
図書館本。半導体事業が不調、原子力事業にテコ入れするが東日本大震災の影響で業績不振になり、不正会計に手を染めたと。発覚後の経緯はあったが誰が指示したのかなど結局不明。結局豊洲盛り土問題と一緒で責任転嫁の実体がわかっただけ。2016/09/29
えちぜんや よーた
74
経営学の教科書に出てくるようなステークスホルダー以外からも、「つぶしたらアカン」という雰囲気が感じられる。特定の誰が考えているというよりも、なんとなーくそういう空気に包まれていて、それが「底なしの闇」。2016/05/13
kinkin
73
昨年話題となった東芝不正会計について書かれた本。会社というのは一体誰の何のためにあるのかということを考えさせられた。「チャレンジ」という言葉で利益を追求することが「不正会計」をもたらした要因のひとつということだ。しかしその「チャレンジ」を部下や会社全体に求めたのは一部の経営者。誰も止めることが出来ず暴走していくのは独裁国家そのものだと思う。構造改革で泣きを見るのは一般社員がほとんどではないか。底なしの闇は他の企業にも形を変えてあるのではないかと感じた。図書館本。2016/04/02
パグ犬
42
内容に目新しさを感じられず。この本でしか知り得ない情報にもう一歩踏み込めていたら読み応えがあったのになあと思う。会計監査の責任という言葉だけが繰り返されていて、現場の詳細がぼんやりしか書かれていないし、…少々期待はずれ。2017/03/06
飯田健雄
41
東芝の動向は、まだ現段階では不明だが、2016~2017年と 1兆円近い赤字を出し続けている。社内のトップ抗争への視点も大事だが、なぜコンソーシアムから丸紅が降りたか、WHの減損開示が遅れたか、監査法人の監査の歪曲等についても詳しく述べてほしかった。東芝どうなってしまうんでしょうね。ソニーのような理不尽なリストラが組織全体に跋扈しているのが、想像できます。2017/08/19
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