内容説明
もはや経済政策にあらず!「強い国」の危険な正体!今、決別の時。ブレない経済学者が混迷深まるアベノミクスと世界経済を一刀両断!
目次
第1章 「アベノミクス」の終焉(経済政策にあらず;「アホ」たる所以;明確なアナクロニズム ほか)
第2章 日本の危機(TPPの戦略的正体 政治が経済振り回す怖さ;「安保法案」「反対デモ」 「声なき声」が声を上げる時;安保法案衆院通過 リンカーンの嘆きが ほか)
第3章 世界の危機(人民元連続切り下げ ちゃっかりか、うっかりか;ギリシャ債務問題 ユーロのたたり、悲劇の婿;ギリシャのユーロ出口 ファンタジーの中の真理 ほか)
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。三菱総合研究所入社、経済調査部、ロンドン駐在員事務所長兼駐在エコノミスト、経済調査部長などを経て、同志社大学大学院ビジネス研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
277
最近批判する勢力も弱って、相対的に安定政権になっている安倍政権を批判する本書の著者の意見が勉強になった。確かに昨今の政策は格差をより拡げる方向に捻じ曲げているので将来を考えた経済政策をして欲しいなと思う。本書は記事を切り貼りしたものなのでやや古い話題があるのが気になった。2016/01/04
けんとまん1007
22
わりと、サラッと読めた1冊。書かれていることは、ラジオ等で耳にしていることも多く、まあまあそうだと思うことも多い。経済のことは、よくわからないが、金融政策が幅を利かせるのは、いかがなものだろうか?やはり、本来、あるべき姿・・・ものづくりが元気でないと、本物ではないと思う。もちろん、人のケア・育成に関するサービスはあってしかるべきだとは思っている。如何せん、今のこの国の中心にいる人たちは、狭い範囲の人たちのことしか念頭にないのだから・・・・ここが一番の問題ではと思う。2016/03/15
だろん
17
怖いもの見たさで読んだけど、英国についての記述など興味深い記事も多く思ったよりまともだった。しかし、日本の事、特に安倍政権の事となると一変、狂うらしいw 日本国内の格差は、年功序列・終身雇用などジャパンシステムで実現してた総中流化を、冷戦終結とグローバリゼーションの旗下、解体させたことで迎えた失われた20年の長期デフレが原因である。それを無理矢理アベガーでは辻褄が合わなくなる。逆に、ここのアベノミクス批判を理解できる学生や読者がいたら怖いわw 文中にもあるピケティ曰く「低成長が格差を広げる」と…2016/03/01
カープ坊や
16
世界中の誰もが『アベノミクス』は、破綻しているとの認識にもかかわらず 諦めきれないのか? 他に策がないのか? アベ黒コンビの悪あがきは まさに『アホノミクス』2016/02/12
ハイちん
13
経済に関しては映画マネーショートを観て世紀の空売りを読んだ程度の知識しかないのだが、世紀の空売りの解説でサブプライムローン崩壊の予兆をアベノミクスに見いだしている経済学者がおり、アベノミクスとはなんなのか詳しく知る必要があると思い本書を手に取った。でもこの本を読んでもよく判らなかった。この本はアベノミクスの解説本(批判本)ではなかった。政治家になれなかった知識人が、痛快な文句で政治批判をする本で、気楽には読めるのだが、批判するだけで対案はなく、あまりおもしろいとは思わなかった。2016/10/23