内容説明
憲法九条の理念と価値を問い直し、安倍政権の安全保障政策の矛盾を指摘!集団的自衛権行使容認へと突き進む、安倍政権の方針を徹底批判!
目次
第1部 日本国憲法と平和主義(立憲主義と個人の尊重;立憲主義と日本国憲法の構成;戦争をしない国・日本)
第2部 集団的自衛権行使容認への憲法解釈の変更(集団的自衛権の生い立ち;日本政府の憲法解釈の歴史;安倍政権と安保法制懇;集団的自衛権をめぐる論点整理)
著者等紹介
伊藤真[イトウマコト]
1958年生まれ。弁護士、伊藤塾塾長。日弁連憲法問題対策本部副本部長。東京大学在学中に司法試験に合格。95年に「伊藤真の司法試験塾」(その後「伊藤塾」に改称)を開設、親身な講義と高い合格率で「カリスマ塾長」として人気を博す一方、「憲法の伝道師」として各種集会での講演活動を精力的にこなす。また、弁護士として、「一人一票」の実現のために奮闘中。安倍政権の集団的自衛権行使容認への憲法解釈の変更に反対する「国民安保法制懇」委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
23
2013年12月、特定保護法立法化(150頁)、2日前施行。①秘密の範囲が広すぎる。②国家公務員以外にも、関連大学に民間企業職員を含まれる。③秘密を保護する2つの方法で、漏らさないことと、漏らした人への処罰。適正評価制度を導入。プライバシー権侵害の危険が高い。④処罰の範囲も広すぎる。今朝のラジオニュースでは、アベノミクスへの賛否は半々で、地方ほど反発するくせに、比例代表にはJ党を入れるって矛盾してるんだが。争点は本書に明確に書いてある。どこに入れるかわからない人は本書を読んでから決めてよいと思う。 2014/12/12
ntahima
12
【Kindle-185(Unlimited)】標準タイム3時間21分。憲法9条に関して、個人的には伊勢崎賢治氏等の、所謂「新9条論」が一番しっくりくる。但し、自分に合う意見だけ聞いてタコツボに安住しても空しいので、冷静かつ論理的な「新9条論」批判を求めて護憲論者の本を続けて読んでいる。著者本は非常に読みやすく納得性も高いので、<憲法>に限らず愛読している。但し、本書でも「新9条論」ついては批判どころか言及すらされていない。書かれていることには概ね同意するが、敢えて書かなかった件に関する見解が知りたかった。2017/11/06
今夜は眠れない
7
集団的自衛権の行使容認。政治の動きが充分な議論も無しに数で押しきられている。国民を守らない国は国として成り立たない。 「誰の子どもも殺さない世界」にしたい。2016/05/30
Mik.Vicky
4
著者である伊藤真氏、本当に信念があると思う。論理展開もとてもスムーズ。私は9条改正は必要だと思うが、9条反対派・改憲派こそ読んでおいたほうがいい。2014/11/21
ネコ
2
現政権は、国民に国家を守らせようとしています。国民を守ろうとしない国家には、絶望を感じます。 それにしても、集団的自衛権を主張する論理の子供騙しなこと。2014/10/13