内容説明
近代短歌から新鮮な現代短歌まで、300首あまりを読み解き、愛するということ、生きることの謎に迫った人気歌人の珠玉のエッセイ!
目次
愛の歌(言葉を届ける;鼓膜をふるわせる声;幼子と過ごす時;妻へ、夫へ;夏の恋 ほか)
命の歌(あの日;生まれる、生きる;体の不思議さ;究極の涼しさ;被爆体験 ほか)
著者等紹介
東直子[ヒガシナオコ]
1963年生まれ。歌人、作家。1996年、「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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❁かな❁
184
大好きな歌人&作家の東直子さんの作品を読むのは9作目。毎日新聞にて愛の歌について3年、命の歌について3年連載されたエッセイを加筆修正されたものとのこと。取り上げられた短歌は著名な歌人から高校生まで。お気に入りの穂村弘さん、雪舟えまさん、俵万智さんの歌も紹介されていて嬉しかったです♬連載3年経ち命の歌にテーマを変えた直後に東日本大震災があったそうで胸に迫るものがありました。四季を感じ、東さんの丁寧な解説でより深く、五七五七七の短い言葉に込められた思いを深く知ることができました*お気に入りはコメント欄にて♪2016/06/23
Ikutan
15
季節ごとに東さんが選んだ短歌とそれに対する解説エッセイです。「愛の歌」 そして 震災後に連載された「命の歌」の二部構成。取り上げられた短歌は著名な歌人の作品から高校生の作品まで幅広い。言葉の持つ力の大きさを痛感さしました。五七五七七のリズムは心地よく短い言葉に込められた思いは深く心に染み込んできます。これからも折に触れて何度も読み返したい一冊です。2014/07/01
双海(ふたみ)
10
近代短歌から生まれたばかりの新鮮な現代短歌まで、300首あまりを読み解き、愛するということ、生きることの謎に迫った人気歌人の珠玉のエッセイ。引用されている歌も味わい深いものが多い。短歌愛好家におすすめしたい。2023/10/08
けんとまん1007
10
素直に自分の思い、感じたことを歌うことから始めればいいと思った。短歌となると、どうしてもハードルが高く感じてしまうのは自分だけなんだろうか。もちろん、ここに収められている作品は、どれも素晴らしい。でも、一気にそこまでいくことは無理でも、感じること、感じたことを表現することはできる。2014/09/07
てくてく
5
「愛の歌」「命の歌」として3年ずつ毎日新聞紙上に連載したエッセイ集がもとになっている。東氏の歌と趣が似ている歌人、全く異なる歌人が紹介されているが、ある程度の傾向があって、そのあたりが面白かった。2016/06/04