内容説明
建物診断、被災時の対応、管理組合と住民による体制づくりまで。「建物の大破を防ぐ」という従来の考え方だけでは「生命」は守れない。住民の生命と暮らしを本当に守るためには何が必要なのか。これまで指摘されてこなかったマンションをもっと強くするためのガイドブック。
目次
第1章 「人」を守る地震対策のために(「物」を守る耐震から「人」を守る耐震へ;死亡を防ぐために圧死と火災の対策を ほか)
第2章 共用部の被害を最小にする点検と改修(共用部と専有部の管理責任をはっきりさせる;敷地の弱点を知り現実的な対策を ほか)
第3章 これだけは押さえたい住戸の責任と減災行動(住戸(専有部)の安全は個人の責任
家具の固定は確実に安全性を向上させる ほか)
第4章 防災対策から復旧まで、管理組合の責任と役割(防災における管理組合の立場を知る;まずは防災対策の「標準的な対応」を ほか)
著者等紹介
矢野克巳[ヤノカツミ]
一級建築士、建築構造士、工学博士。矢野建築コンサルタンツ代表。1928年大阪府堺市生まれ。53年日建設計工務(株)入社。85年(株)日建設計専務取締役、東京本社代表。99年退職。67年日本建築学会業績賞(船橋市中央卸売市場吊屋根構法)、71年同作品賞(ポーラ五反田ビル)。国土交通省建築技術審査委員会委員、繊維補修補強協会元副会長、(社)日本建築構造技術者協会会長、世界構造技術者会議SEWC副会長、NPO法人耐震総合安全機構会長などのほか、多くの役職を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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