出版社内容情報
著者は現在97歳の日本初の女性報道写真家。マッカーサー元帥を呼び止めたエピソードほか、数々の歴史上のシーンに立ち会った、大正、昭和、平成を生きる女性の清々しい一代記。
内容説明
総理大臣の首根っこをキュッと締め上げ、マッカーサー元帥を呼び止め、那須のご用邸にアポなし突撃…日本で最初の女性報道写真家。戦前、戦中、戦後、そして現在波瀾万丈の97年を振り返る。
目次
1章 幼心に抱いた疑問(春の小川;「あの人はいったいどこのお姫さまなの!」 ほか)
2章 油絵と初恋(女の園の恋愛ごっこ;芸術家たちの伊達町 ほか)
3章 お嬢さんカメラマン(写真との出会い;報道の最前線へ ほか)
4章 結婚と終戦(「ウーム、あの、結婚してくれますか?」;憧れの野尻湖へ ほか)
5章 戦後を撮る(新聞記者1年生;復員服の魔法使い ほか)
6章 生涯、報道写真家(20年の歳月は流れて;林謙一さん逝く ほか)
著者等紹介
笹本恒子[ササモトツネコ]
1914年、東京生まれ。日本写真家協会名誉会員。1940年、財団法人写真協会に入社。戦後、千葉新聞、『婦人民主新聞』嘱託をへてフリーに。2001年、ダイヤモンドレディ賞受賞。2011年、吉川英治文化賞、日本写真協会賞功労賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きらら@SR道東民
6
女性が自由に生き方を選べない時代に、日本で最初の報道写真家となった笹本恒子さんの自伝です。家庭環境や色々な方とのめぐり会いに恵まれていたとはいえ、並大抵の苦労ではなかったと思います。波瀾万丈の97年、しかも今も現役で活動されている、その姿に頭が下がります。2012/10/16
鳩とほっとしょうが
3
日本初の女性報道写真家の自伝というと、報道にかける熱い想いを語り、様々な障害を乗り越えた記憶を振り返る…感じを想像してたけど結構違った。意外と成り行き任せで、人との出会いで方向が決まる。鼓舞されるのを期待してたら逆に肩の力が抜けたような感覚。人生長い目で見ると生まれと人付き合いが大切なのかなぁと思った。2020/08/10
どら母 学校図書館を考える
3
素晴らしい人生。波乱万丈の人生。97歳にして、未だ現役のカメラマンとしてのエッセイ?自伝?勇気をいただきました。2013/07/02
honey
3
日本初の女性報道カメラマンの自伝。御歳97歳!!どんな男勝りの方かと思ったら、表紙そのままの優しそうな上品そうなおばあさまであった。 凄い苦労されてきたと思うのだが、さらっと語られている。2012/07/19
オプト
1
戦前戦後の報道写真家として最初のピークの頃のエピソードはワクワクする。朝の連続ドラマ小説を観てる感じ。2019/10/20