内容説明
ゼロ年代は、世界の“今”そのものである。9・11以後の世界を、各国の内側から捉え続けた外信記者の記録。中東、ヨーロッパをはじめ、様々な国とその国民性を理解する著者の記録は、各国の今の姿、日本の今の姿を浮き彫りにしていく。イラク戦争、ブッシュからオバマへの米大統領交代、アジア地域の経済躍進。大事象の背景と影響が、各国関係という細かい「線」となって浮き上がる。捉えるべき“今”を記した10年の事象と視点の集大成。
目次
新たな形の戦争の時代的な意味
アフガニスタンはどこから来て、どこへ行くのか
細分化するイスラム世界が生む虚無の刃
イスラエルの軍事行動
国家とNGOの理念対立
九・一一のインパクト
外交戦略と世論
平和と繁栄の欧州
多国間条約と国内法
イラン元大統領の分析〔ほか〕
著者等紹介
西川恵[ニシカワメグミ]
毎日新聞社外信部専門編集委員。1971年毎日新聞社入社。社会部を経て1979年外信部。テヘラン支局(82年~84年)、パリ支局長(86年~93年)、ローマ市局長(96年~98年)。1998年から2001年まで外信部長。論説委員を経て2002年から現職。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、97年度サントリー学芸賞)、フランス政府農事功労賞、フランス国家功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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