内容説明
「オオカミ少年」、「裸の王様」、「走れメロス」、「笠地蔵」…古今東西の一度は読んだことのある名作物語をもう一度読み直します。今まで誰も教えてくれなかった名作の読み方に触れながら、読者のみなさんは自分だけの「考え方」を養うことができるでしょう。二百万人の生徒を指導してきた作文のプロが贈る特別授業がここに。
目次
第1講 「親切」を考える
第2講 「幸福・生き方」を考える
第3講 「約束」を考える
第4講 「賢さ」を考える
第5講 「愛情・友情」を考える
第6講 「社会・集団」を考える
第7講 「自分」を考える
第8講 「変化」を考える
第9講 「見ること」を考える
第10講 「神・運命」を考える
著者等紹介
宮川俊彦[ミヤガワトシヒコ]
1954年、長野県生まれ。国語作文教育研究所所長。作家・教育評論家。作文表現教育の第一人者。三十五年におよび青少年の作文・表現教育活動を実践し、指導対象は二百万人を越える。表面的な指導に留まらず、生徒一人ひとりの思考や感性にまで目を向け、読解力・表現力を引き出す指導方法は、強い支持を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もっひぃ
6
『おにたのぼうし』、『長靴をはいたネコ』、『泣いた赤鬼』など、小学生の頃読んだ文章が載っていて、懐かしく思った。古典、純文学、寓話、聖書、など幅広い作品の一部が抜粋されている。それぞれの作品について、こういう他の解釈もあるよね?と筆者は語りかける。 途中から、子供の時とは違う解釈をしてみよう、という意識が目覚めて筆者の提案はほぼ読まず、作品の一部だけ読んでは考え、次の作品へ…とページをすすめた。名作はすごい。2017/02/03
えりっく
3
おにたのぼうしスキ。雪女つらたん。いろんな話をつまめて楽しい。泣いた赤鬼も、深く考えてみるとそうか‥って感じ。初めて読んだけど、”きつねのおきゃくさま”いい話だな!たしかに物語はいろんな角度から読める。この本は結構作者の推測が多く、為になる話ってわけじゃないけど、一つの考えとして楽しく読めた。2014/07/27
kiki
3
幼い頃に読んだ名作を、まったく別の角度から『読解』することにより、思考力を鍛えることができる本。十の身近なテーマに分けて読み、考える。下手に思考力のハウツー本を読むよりも勉強になるのでオススメです。ちなみに、昔読んだ本の教訓は、現代ではいかに塗り替えられてしまっているのか、悲しいほどよくわかります。2013/11/30
etsunko
2
面白い!沢山読みたくてついつい流し読みする癖がついてしまっているが、こうして一冊、一話、一句、冒頭の一文をスルメのように噛み締めて、ああでもないと納得のいく解釈をしたいもんだ2018/02/01
yamaoka
2
本は一冊読むに越したことはないが、一文や数行、セリフ一つに立ち止まって考えることだって立派な読書。幸福か不幸か決めるのは本人。重荷を自分に課すのは自分。辛いときに人は笑えるか。チョット穿った見方だが、このように考えながら読むという多面的な視点も重要という事を教えてくれる。残る話というのは奥が深い。2014/09/04
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- 和書
- 熱い潮衝