感情を出せない源氏の人びと―日本人の感情表現の歴史

感情を出せない源氏の人びと―日本人の感情表現の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620314129
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C0095

内容説明

号泣するスサノオ、激怒する平清盛、しかし、光源氏は怒らない…。日本人の喜怒哀楽の歴史を一挙横断する、画期的な試み!日本人はいつからこんなに無表情になったのだろう。

目次

1 『源氏』以前の感情表現(号泣と怒りの記紀神話;涙と微笑の万葉集泣く男、微笑む女;恐れよ!と説く『日本霊異記』 ほか)
2 『源氏物語』の感情表現(無表情という表情;『源氏物語』の怒れる人びと感情表現美学に反する人達;光源氏は怒らない ほか)
3 『源氏』以降の感情表現(十一世紀後半~十二世紀後半 王朝物語『堤中納言物語』『浜松中納言物語』『夜の寝覚』『狭衣物語』―内向化する感情;『とりかへばや』―演技派の感情表現;十一世紀後半~十二世紀後半 歴史物語『栄花物語』『大鏡』『今鏡』―史実としての物の怪 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

getsuki

5
図書館本。記紀神話から始まる人物の感情の描き方を追っていく形式を取っているため、余計に源氏物語における感情のコントロールというか、とにかく表に出さないのが貴族のたしなみであり美徳、というのが一種異様に感じられる。しかし、この風潮が約千年たった現代に通じてしまう事実がなお恐ろしい。源氏の訳本、宇治十帖が中々進まない理由が分かって気持ちが楽になるなど……薫にイラっとする理由も……(苦笑)2014/09/29

ず〜みん

3
図書館の本で読破。平安時代も今の時代も『空気を読む』ということが重大かつ最優先の出来事になっているからか、とても共通点が多い様に感じた。男は泣く、女が笑う古代から、アルカイックスマイルを彷彿とさせる時代へ。源氏物語の登場により、大きな転換を迎えたことが読み取れた。2012/12/26

0
文化や政治などが高度に進化していくにつれ、人間の感情表現もより複雑になってくるであろうことは推測がつくのだが、こうして古事記から文学の感情表現を追っていくと、古代最長の時代である平安時代は国風文化の爛熟とともに人間の二面性の感情コントロールもかなり高度化してきているのがわかる。2012/12/20

れじーな

0
「源氏」を境に感情表現がより進化し、それ故に精神的に押し込まれていく、という説には納得したのですが、それよりも年を取ることによって涙もろくなったり感情的になったりすることを悪し様に言うのが当然という風潮の方にびっくりしました。笑うという行為が冷笑、嘲笑を指すのだと知って、漸く源氏が柏木に当てこすった「笑い」の意味が解けましたが…。感情を隠すことは人間関係を円滑にする有効な方法であるというのは今にも通じるのですよね。怖いことです。2010/08/21

kuri

0
〇奈良時代までは、自由に感情を表現できてたのに、平安貴族の感情を全く表さないのが貴い、という考え方が広まったのは、特に女性にとって不幸だと思う。2007/05/17

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