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内容説明
犬やネコ、小鳥など、ペットを飼ったことのある人にとってやはり一番気がかりなのはペットを看取る、ということだろう。ほとんどの動物は人間よりも寿命が短い。したがって最期を看取るのは、たいてい飼い主の役目ということになる。「ペットがわが家にやってくる」のは楽しい瞬間だけれど、「亡くなったペットを家から送り出す」という作業は、辛く、苦しい体験である。本書は、家族として暮らした動物を失ったとき、人が受ける心の傷について、さまざまな症例を紹介しながらまとめた本である。
目次
ペットロスとはなにか?
証言(30歳、ひとり暮らしの女性の場合;29歳、既婚の女性の場合;43歳、独身男性の場合;55歳、母親とふたり暮らしの男性の場合;60代、初老の夫婦の場合;6年前に結婚した42歳と43歳の夫婦の場合)
人間の孤独が生むペットロス
ペットロスの悲しみを克服するための窓口
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れい
5
【図書館】(ペットロスを経験する人は)心が弱いからではない、心が豊かだからだ。という後書きには、心が震える思いがします。死に目に会えなかった私達のマロが旅立って一ヶ月と少し。私も思い出しては涙を流す日々を過ごしており、この思いを共有できる人は数少なく、おいそれと他人に話せないことが続いていましたが、ここに出てくる愛する子を喪った人達に少し心を慰められる思いがしました。私よりも重症に陥る人もいる。もしペットロスの人に出逢ったとしてもその人の思いに心を添わせれるように、少しづつ私も癒やしていきたいと思います。2024/04/28