内容説明
『歎異抄』は、不思議な書である。教育の問題を持って読むと、それに答えてくれる。生命の課題を持って読むと、また、それに答えてくれる。課題なくして読むと、何と難解な書に思うが、課題を持って読むと、不思議と、あらゆる問題の解がそこから読みとれる。
目次
第1部 『歎異抄』と登校拒否(学校へ行けない―金の鎖に繋がれて;『歎異抄』と登校拒否;ある少年との歩み―事例)
第2部 『歎異抄』に学ぶ(『歎異抄』とは;歎異精神―真理に異なる自己;自見の覚悟―自閉的世界を破る;弥陀の誓願不思議―大いなる願いの中に;おのおの十余か国の境を越えて―身命をかけて求めるもの;なにの学問かは往生の要なるべきや―学問と念仏;いわんや悪人をや―自己との出遇い;すえとおりたる慈悲―同情の限界;有縁を度すべきなり―道徳を越える;親鸞は弟子一人ももたず―諸仏と仏弟子 ほか)