出版社内容情報
読む前と後で、風景が違って見えてくる。東大名誉教授の著者が研究書、小説、ノンフィクション、エッセイ、写真集などを読み解く。書き手たちは何を見つめ、どのように時代を描いたのか――。歴史学者ならではの鋭い洞察に導かれる読書案内。文庫化にあたり新たな20篇を収録。
【目次】
内容説明
読む前と後で、風景が違って見えてくる。「日本近現代史の泰斗」にして「本読みの名手」とも称される歴史学者による、刺激に満ちた書評集。研究書、小説、ノンフィクション、エッセイ、写真集まで、多彩な本を鮮やかに読み解く。世界は日本をどう見ていたのか―。歴史家の「問い」が全篇を貫く。文庫化で増補し、全77篇を収録。
目次
1 国家 国家の役割―個人のために国家は何をなすべきか(軍隊の本質を普遍的な視野から語る 『神聖喜劇』全5巻 大西巨人=著;明治の教育、弾力性の奇跡を支えたもの 『近代東京の私立中学校 上京と立身出世の社会史』武石典史=著 ほか)
2 天皇 天皇という「孤独」―戦後史からひもとく天皇の役割(暗澹たる時代を「短歌によって生きていた」 『歌集 形相』南原繁=著;若き魂をいかに鎮めるか 『死者の書 身毒丸』折口信夫=著 ほか)
3 戦争 戦争の教訓―人は過去から何を学び取ったのか(「政治的人間」を見つめ続けた強さ 『戦争』大岡昇平=著;地を這う蟻の視線で戦地を描く 『戦線』林芙美子=著 ほか)
4 歴史 歴史を読む―不透明な時代を生き抜くヒントを探す(歴史の必然に爪を立てる 『考えるヒント3』小林秀雄=著;共産党軍の”黎明”から現代中国を考える 『中国革命と軍隊 近代広東における党・軍・社会の関係』阿南友亮=著 ほか)
5 人物と文化 作品に宿る魂―創作者たちが遺した足跡をたどる(筆一本で自分の命をつないだ知性 『わが異端の昭和史』上・下 石堂清倫=著;戦時下、虚無思想の力で雑念を封じる 『わが青春無頼帖』柴田錬三郎=著 ほか)
著者等紹介
加藤陽子[カトウヨウコ]
1960年、埼玉県生まれ。1989年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員、東京大学教授などを経て、2026年から同大学名誉教授。専攻は日本近現代史。2010年、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で小林秀雄賞受賞。『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)で紀伊國屋じんぶん大賞2017受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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