毎日文庫<br> 真珠とダイヤモンド〈下〉

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毎日文庫
真珠とダイヤモンド〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784620210988
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

1986年春、二人の女がバブル前夜の福岡の証券会社で出会った。貧しい家庭に育ち、ともに2年後に上京する夢を温めていた佳那と水矢子は、やがて金の力を知り、”狂乱”に巻き込まれていく。


【目次】

内容説明

望月と結婚し念願の上京を果たすものの、家庭を顧みず仕事に没頭する夫に不満と不安を募らせ、享楽的な生活に流れていく佳那。一方、不本意な学生生活を送る水矢子は、アパートの人間関係に耐えかね、占い師・南郷の家に転がり込む。バブルに翻弄される三人の若者たちを待ち受けているのは、かつて夢見た“頂点”か、はたまた転落の運命か…。

著者等紹介

桐野夏生[キリノナツオ]
1951年生まれ。93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。98年に『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年、11年に『ナニカアル』で島清恋愛文学賞と読売文学賞の2賞を受賞。15年に紫綬褒章を受章。21年に早稲田大学坪内逍遥大賞、23年に『燕は戻ってこない』で毎日芸術賞と吉川英治文学賞、24年には日本芸術院賞を受賞。日本ペンクラブ会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Shun

30
上京し証券マンとして成り上がった望月の妻・佳那と貧乏故に働きながら貯金し東京の大学を目指す水矢子という性格が対照的な二人が物語の中心にある。成り上がるためにはどんな手を使っても稼ぐ上昇志向の強い望月の勢いに自然と付いていき結婚までした佳那だったが、仕事優先の夫と湯水のように使えるお金の魔力にあてられ次第に堕落してゆく。片や志望の大学に落ち仕方なく入学した私大での生活に満たされない水矢子。そしてバブルに翻弄された若者たち。救いがあるとすれば後世に教訓を残せたことだろうか。弾けて漸く気付く、とならないために。2026/02/10

練りようかん

17
1986年の福岡から東京へ。証券会社の同期3人を中心にバブル景気の狂騒が描かれていて、20代前半のたった数年でこんなことを経験してしまえるのかと呆気にとられた。ルールは有るがモラルは無し。傲慢で太々しい人間たちを見返してやる気でパワフルだが、達成後は雲を掴んだようになってしまうのが辛い。NTT株の売却ネタが飛び込んでくるとゾワゾワして、各々が大きな落とし穴に落ちるのではと目が離せなかった。自分の金ではないのに、関係があったばかりに人生が急転した人たちがいたという実感が迫ってきて、最後まで面白かった。2026/05/15

けい子

13
上巻の最初にあった二人のやりとりから、昔を思い出す設定で、下巻の最後にまた現実に戻るのですが、その最後の最後に「そんなバカな…」と固まってしまった。予想つかない終わり方だった上に、内容もどんどん怖くなり好きな雰囲気でかなり楽しめた。2026/04/29

conyTM3

10
バブルとともに弾けてしまった人々の物語。 東京で暮らすうちに変わってしまった人たち。 いや、時代が変わったのか。 調子に乗ると痛い目見るよという教訓めいた結末。 怒涛の破滅劇ではあるものの終始淡々としたストーリー。 最後はいろいろ明確になってスッキリはしましたけど。 慎ましく小さな幸せに囲まれて暮らすのが一番ですね。2026/03/17

Kanae Nagaya

6
プロローグに騙されてこのピンチをどう逃げ切ったのかな…と思っていたら、悲しい結末だった( ;∀;)改めてお金(とヤクザ)って怖いと思った。タイトルの真珠とダイヤモンドの意味もしっかりと回収。面白くて一気読みだったけど、3人共どこで道を間違えたのかなぁ。ひたすら悲しいお話だった。2026/03/31

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