出版社内容情報
太平洋戦争開始後、日本軍が初めて大敗したミッドウェー海戦。日米の戦没者遺族への徹底取材で、無名の兵士たちの「生」と「死」を刻んだ戦争ノンフィクションの金字塔。戦後80年、新装版として待望の復刊!
【目次】
内容説明
空母四隻を撃沈され、日本海軍が大敗を喫したミッドウェー海戦。地を這うような取材で日米戦死者三四一八名の詳細を明らかにし、彼らと遺族の声を丹念に刻んだ渾身の記録。空母「蒼龍」艦長・柳本柳作大佐と妻アヤ、生還した空母「赤城」艦長・青木泰二郎大佐の苦悩、米駆逐艦「ハマン」で戦ったイタリア系移民の息子、若くして散った命と残された日米の母の長き歳月。[全五巻]
目次
第四章 空母「蒼龍」艦橋
第五章 生きのこること
第六章 「ハマン」からの声
第七章 子午線の東と西
第八章 シアトルにて
第九章 母の長命
第十章 ナーシング・ホーム
著者等紹介
澤地久枝[サワチヒサエ]
ノンフィクション作家。1930年9月3日、東京・青山生まれ。4歳のとき家族ぐるみで満州(中国東北部)へ移住。吉林で終戦を迎えた。1949年、中央公論社入社、経理部員として働きながら早稲田大学第二文学部(夜間)で学ぶ。卒業を機に「婦人公論」編集者に。将来を期待されていたが、28歳のときに僧帽弁狭窄症と宣告され、重い心臓病との二人三脚が始まる。1963年、編集次長をさいごに退社。以後約10年にわたり五味川純平の助手を務め、『戦争と人間』の注を執筆した。著書に『火はわが胸中にあり 忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件』(日本ノンフィクション賞、1978年)ほか多数。『滄海よ眠れミッドウェー海戦の生と死』は、資料篇にあたる『記録ミッドウェー海戦』とあわせ、1986年の菊池寛賞受賞。2008年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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