出版社内容情報
「もし日本海軍がミッドウェー海戦で勝利していたら」「もし昭和天皇が終戦直後に退位していれば」……昭和史研究の第一人者がこれまで歩んだ歴史とは違った日本の可能性を説く。
【目次】
内容説明
仮説を立て考えてみることで、より鮮明に見える昭和史の実像。もし、米軍のガダルカナル島上陸を本格的な反抗の始まりと日本が認識していたら/レイテ湾へ栗田艦隊が突入していたら、マッカーサーは戦死していたか/昭和天皇のバチカン和平工作が成功していたら/二・一ゼネストが決行されていたら/日本語のローマ字表記が強制されていたら、日本はどうなった?
目次
もし日本海軍がミッドウェー海戦で勝利していたら
もし米軍のガダルカナル島上陸を本格的反撃と認識していたら
山本五十六は自決したのか?
もしアッツ島守備隊が玉砕の道を選ばなかったら
絶対国防圏の欺瞞―もし知米派が作戦の中枢にいたら
海軍乙事件―もし関係者を処罰していれば
もし秩父宮の東條の参謀総長兼任批判が表面化していれば
もしサイパンの民間人に投降勧告電報が打電されていれば
もし台湾沖航空戦の「大戦果」を訂正していれば
もし栗田艦隊がレイテ湾に突入していたら
もし日本が原爆開発に成功していたら
もし「大本営発表」が真実を告げていたら
もし近衛上奏文の構想が実現していたら
もし繆斌工作から講和が実現していたら
もし昭和天皇のバチカン和平工作が成功していたら
もしソ連を仲介とした和平交渉で日本が手玉にとられなければ
もし日本が米ソに分割占領されていれば
もし「大本営発表」の虚偽が戦後、法廷で裁かれたなら
もし日本が「自主戦犯裁判」を開いていたら
もし日本語のローマ字表記化が実行されていたら
もし二・一ゼネストが決行されていたら
憲法第九条を決めた密室での三時間の会談
もし昭和天皇が終戦後退位していたら
もし占領期政策の継続を問う国民投票を実施していたら
あとがきに代えて―あえて歴史に「もし」を持ちこんでみてわかること
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家。評論家。近現代史の実証的研究のために、これまで延べ四千人の人々に聞き書き取材を行っている。2004年、個人誌「昭和史講座」の刊行などにより菊池寛賞受賞。2017年、『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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