内容説明
「私は超能力で病気や痛みを治すことができる」。20年前、山下やよいと名乗る女は電話越しに菊池の足の捻挫を癒やしてみせた―53歳で末期がんを宣告された菊池は奇妙な体験を思い出し、彼女を見つけ出せれば、がんは治癒すると直感する。あらゆる治療を放棄し、たった一度電話で話しただけの女に、いのちを委ねることを決意する。
著者等紹介
白石一文[シライシカズフミ]
1958年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、2000年に『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
時代
11
またまた神秘的な事象のお話ですね。ひとり語りでどんどん事が進んでいるようで、内面の吐露がたっぷりでありじっくりと読み込んでいく感じ。いいですよ、このやり口。下巻に期待しちゃいますね〇2024/10/10
かずぺん
5
読み応えあり。下巻に入ります。2023/10/05
咲
4
思い出深い釧路の読書会の、最終回。尊敬する読書家の方から、本書を、上下セットでプレゼントをしていただいた。この度の転勤で、私は、ひたすらに東西南北に移動した。移動しながら、ひたすらにこの本を読んだ。人からいただく本というのは、不思議だ。本という物体自体がすでに、作者がいて、物語があって、気持ちがあって、膨大な情報量を持っているが、そこにさらに「この本を私に勧めてくれた人」という要素が加わって、その本にさらなる価値が加重される。この人は、なぜ、私にこの本を?と考えることもまた、読書を楽しくさせてくれる。2024/03/24
Tonzo
3
★★★★☆ 若い友達からの借り本 薦められて 哲学的な話 実力以上の山に登ると降りるのも大変 どうなるんだろう 下巻へ2024/11/01
nanako
2
とりあえず記録。2024/08/18