内容説明
とある砂漠のオアシスに住む青年・ルオーが、外国からやって来た少女と出会った。“竜の姫君”の血を引くというその少女は、盗まれた“家宝”を捜す旅を、お付きの老人と続けているらしい。しかし、肝心の“家宝”が何かを知らない二人に、ルオーは一抹の不安を覚える。巻き込まれる形で二人を手伝うことになるルオーは、果たして謎の“家宝”を無事に見つけることができるのか―!?
著者等紹介
冴木忍[サエキシノブ]
東京都生まれ。第一回ファンタジア長編小説大賞、佳作。1990年、デビュー。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
48
一杯積読本が「読んでよ!」と待っているのに、珍し物喰いの私が手を出したのはkindle unlimited。表紙が可愛いかったのでkindle無料漫画と勘違いしただけ(^^;。それでもしっかり内容にハマってしまうのだから、まだ私も若い(^^;。お姫様が家宝を探すのに手助けをする少年と足引っ張りの爺様・・・。?これじゃ読みたい気が起こらない?ネタバレになるのは困るけど・・水のありがたみを教えてくれるファンタジー豊かな、安定感のあるおとぎ話でした。 2016/10/06
シュエパイ
9
お、おぉ、おぉぉぉ!?すっっっっごく懐かしい、冴木さんの新しい小説だ!!!中高生でスニーカーにはまりだしたころ、一番感性にフィットして、何回も繰り返し読んでたなぁ♪風の歌に流れていたような空気を思い出せて、すっごく幸せ。そう、あの時の物語も、大切なもの(居場所/宝物)を探していた彼が、それを手に入れる物語だったっけ。あぁ~、いいなぁ。すごくあたたかな空気が流れていて好き♪続き、続きがほしいなー♪2016/09/20
しぇん
8
凄く久しぶりに読む冴木忍先生の作品。正直に言ってしまうと、昔の作品の痛いほどの切なさは感じませんでしたが、ベテランらしい落ち着いたファンタジー作品になっていて良かったです。爺さんが一番面白いキャラしていましたが。欠片も役に立ってないどころか足を引張ってる方が多かったですけど憎めないキャラしてました。最後の最後でまさかの活躍しますし。2016/01/03
陸抗
7
久しぶりの冴木さんの小説は、昔と変わらない印象だった。強いていうなら、主人公かその周りにいじられる、不幸なキャラが居なかったかな。2016/01/29
N.K
5
久しぶりに読んだ冴木さんの著書。淡々とした語り口だからこそ、登場人物のドロドロした内面と清廉さがより引き立つ。 竜の血族たる少女とその日暮らしの少年の出会いと冒険。テンプレの様な設定ではあるが、不思議と飽きもせず、最後まで一気に読みきってしまった。 主人公はあまり自己主張しないけど、義を重んじる結構な漢。ヒロインは冴木さんらしい可愛らしい子でした。 昔から作者の作品を読んでる自分にとっては、変わってないなぁと懐かしさを感じさせる作品でした。2015/12/28