出版社内容情報
〈大戦〉後の荒廃した惑星で「刀使い(ソード・ダンサー)」と呼ばれる居合の達人の少女・火乃香が繰り広げるSFアクション巨編!
内容説明
“大戦”と呼ばれる大崩壊で人類は滅亡の危機に瀕するが、それを救ったのは額に『第三の眼』を持つ超人―“ザ・サード”たちだった。そして“大戦”から数世紀後―“ザ・サード”が支配階級として君臨している世界で『刀使い』と呼ばれる居合いの達人の少女・火乃香が不思議な青年・イクスと出会ったことで、世界の命運に関わる大きな歯車が動き出す!人気シリーズ、再始動!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
80
一昔前のライトノベルの復刊ではあるが私はこの完全版で初読み。二冊合本といった内容。最初の話は設定が濃すぎてたいへんだったけども、二つ目からは飲み込めて読みやすくなった。昔のライトノベルだからなのか、この作品が特にそうなのかわからないがハードな作風で萌えや媚びがない。士郎正宗のイラストがさらに重厚感を醸しだす。古さもまったく感じないし、アクションシーンの書き込みもなかなか切れるものあり。確かに巻数を重ねると面白くなりそうなシリーズだ。2015/11/09
ひょろ
9
富士見ファンタジア時代からのファンなので購入。イラストはキャラ的には後藤なお版の方が好みだが、世界観、機械に関しては士郎正宗氏に軍配が上がる。ラノベでありながらしっかり作りこまれた世界設定できっちりSFしている所が高評価。また、人物の生きざま描き方が実にうまい。特に短編で顕著だから短編の方もシリーズに収めてほしいものです。2016/04/14
てっち
6
大学生時代に読み、その後の人生に大きく影響を与えたライトノベル――の「完全版」。第1巻『蒼い瞳の刀使い』と第2巻『虚ろなる幻影の墓碑』に加筆修正を施し、更にドラゴンマガジン06年4月号に掲載されて以来単行本に一度も収録されていなかった(!)『月読の蝶』を収録。大まかな粗筋・世界観等は他の人の感想参照。あとがき最後の一文「――もう火乃香に会いましたか?」は旧版ファンにとって感涙モノ間違い無し。士郎氏のイラストも後藤氏のものとはまた別のベクトルで雰囲気抜群である2015/11/26
橘梓弓
5
懐かしい。その一言に尽きる。思えば、富士見ファンタジア文庫版のこれは、初めて読んだライトノベルなんだよな。あれから15年。全く変わらないほのちゃんに会えたことがただただ嬉しい。/イラストレーターさんは変わったけど、これはこれで。あとがきでも触れているエンポリウムの街並みや、旧シリーズではおそらくなかったボギーの外観といったキャラ以外の挿絵は、ライトノベルレーベルでないからこそ、だろうな。/短編集はどういう扱いになるんだろう。あれはあれでこの世界を構築する大切な話だから、なんとか同スタイルで刊行してほしい。2015/12/21
イン何とか
5
学生時代に好きだった作品がまさかのリブートということで購入。最近、めっきりSFが駄目になってるかと思ったら、これは意外と大丈夫だった。それくらい元が面白い作品で、且つ懐かしさを感じずにはいられない、新作までちゃんと繋がることを期待したいです2015/11/14