内容説明
かほちゃんは四歳の女の子。「チューリップようちえん」に通っています。朝、お迎えのバスに乗るときは、ママとさよならするのがさみしくて涙が出てしまいます。それでも、仲良しのななちゃんに励まされたり、幼稚園での楽しいことを思ってバスに乗ります。ところが、幼稚園に着くと大変な事件が起こっていました。かほちゃんの大好きな花壇のチューリップが引き抜かれたり、折られたり、むちゃくちゃになっていたのです。いったいだれが、こんなひどいことをしたのでしょう?
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。岡山市で小学校講師を務めたのち『ほたる館物語』で作家デビュー。1997年『バッテリー』で野間児童文芸賞受賞、幅広い世代の読者を獲得。1999年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞受賞
石井聖岳[イシイキヨタカ]
絵本作家。1976年、静岡県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒業。『つれたつれた』(内田麟太郎:文/解放出版社)でデビュー。『ふってきました』(もとしたいづみ:文/講談社)で日本絵本賞、講談社出版文化賞絵本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
7
花を思う気持ちがあれば、勇気をもてる。そして、ちょっとしたことで、チューリップのようにひろがる。花だけでなく、木々もそうだ。目立つの、目立たないの、いろいろあっていい。少し、目線を変えてみると、いろんなことが見えてくる。2014/06/08
亮さん
5
まさかチューリップを荒らした犯人が人外のものとは・・・・。普通にメルヘン。チューリップ少女になってチューリップを荒らした犯人をとっちめる。まぁまぁかな。あさのあつこの作品としては凡庸。2016/07/15
れいくす
0
思ってた雰囲気の話とは違ったけど、これはこれでかわいい。頭の中で変身シーンが浮かんでしまうくらい。頑張ってる子は、ちゃんと報われてほしいので、助けてもらえてよかったねーというお話だった。現実では育たれては困るって抜かれちゃうかもだけど、お話の中では大事にされてほしい。2019/03/03