内容説明
ある嵐の晩、真っ暗な山小屋で互いに正体が分からないまま知りあった、オオカミのガブとヤギのメイ。食うものと食われるものに生まれついた二匹が、さまざまな困難に立ち向かって友情をはぐくんでゆきます。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
1948年、東京都生まれ。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、絵本、童話の創作、戯曲、コミックの原作、東京純心女子大学客員教授など幅広く活躍している
杉井ギサブロー[スギイギサブロー]
1940年、静岡県生まれ。アニメTV・映画監督、日本画家。東映動画を経て、創立間もない虫プロダクションに入社、国産初のTVアニメシリーズ「鉄腕アトム」の多くを作画・演出。その後「悟空の大冒険」を皮切りに多数のアニメを手がける。「ジャックと豆の木」で文部大臣奨励賞、「銀河鉄道の夜」で毎日映画コンクール大藤賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サク
44
羊とオオカミの食われる食うの関係である構図が現代社会の弱い者と強い者の関係を表しているように感じた。いじめを考える絵本『おおきなあな』と共感できる。メイとガブが友達であり続ける姿は、同じグループの仲間にとってあってはならないこと。二匹を引き離そうとする『おおきなあな』が彼らを苦しめる。その『あな』を埋めたのは、二匹の友達としての絆。弱い者、強い者と呼ばれる者はなく、本来は平等であり、共に協力しながら生きることの大切さを訴えていると感じた。上から目線こそ最大のいじめを起こす原因であることを肝に銘じたい。2015/04/11
わむう
23
いただきもの。1巻「あらしのよるに」から7巻「まんげつのよるに」のダイジェスト映画版の絵本。2021/10/08
しゅわ
21
【図書館】「あらしのよるに」のアニメ映画版の絵本です。原作のほうにさんざんハマったので、イメージが崩れちゃうかな?と心配していたのですが…絵柄はかなり違いますが…思っていた以上に違和感がなくてびっくりしました。おこさま向けのせいなのかしら?食物連鎖の葛藤の部分がちょっと少なめになっていて残念ですが、大切に作ってもらったという印象です。物語としては7巻までの壮大なお話をうまくまとめています。映画の方も見てみようかなぁ2013/12/22
こどもふみちゃん
8
5・6・7歳向け。 絵がアニメ版で、あらしのよるにシリーズの7冊がこの一冊になっている。こちらのほうが絵が可愛いおかげで、5歳の子供でも一気によめた。2010/04/10
読み人知らず
8
恋愛関係でしょう、この二匹。ガブがメイをおいしそうに思えて友達だから食べちゃいかん!となるところなんてまんま男女の友情だと思うんですが^^;泣けそうになるいい本です。2010/02/27
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- 和書
- 龍になった鯉のぼり