内容説明
お月さまは窓から出ようとしましたが、窓格子のはばはせまくて、お月さまの大きな頭がつっかえて外には出られませんでした。
著者等紹介
谷川晃一[タニカワコウイチ]
画家・評論家。1938年、東京日本橋生まれ、’54年、攻玉社高校卒、絵画は独学。’63年、読売アンデパンダン展に出品。「反芸術」に傾斜。’64年、初個展(以後、今日まで130回を越える)。’88年、東京から伊豆高原に移住し「伊豆高原アートフェスティバル」を毎年企画開催するなど、地域活動にも積極的に取り組んでいる。近年は絵本の制作にも力を注ぎ、’99年には『かずあそび ウラパン・オコサ』(童心社)で日本絵本賞を受賞している
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
52
嵐の夜、海の酒場を訪れたお月様と、酒場のマスターのお話。嵐の日は仕事がないからと、ワインを飲みに来るお月様が陽気でいい。一方、酒場のマスターは、酔いつぶれたお月様を軟禁して、見物料で一儲けを企てる。お月様は脱出を試みるも、頭が窓格子につっかえて出られない。オチは想像通りだが、お月様を独占しようとした酒場のマスターはお咎めなし。いいのか。2016/10/30
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
9
嵐の夜は空にいなくてもいいんだ!と、金の魚という酒場にやってきたお月さま。主人のボトルは、酔って寝てしまったお月さまを宝物にしようと閉じ込めてしまいます。もう空に戻れないのでしょうか…。背景の絵や貼り絵も楽しい絵本。2023/05/22
ゆ
4
ある嵐の夜、酒場にお月さまが現れる。嵐で非番だから飲みすぎてしまったお月さまは、酒場の店主に閉じ込められ、店の客寄せに利用されてしまい…少し欲深いストーリーで画風も独特。2017/04/02
かっぺ(こと悩める母山羊)
4
☆3歳。 嵐の日におつきさまがおつきさま業をさぼってバーに行って、ワインですっかりできあがって、監禁されて、にげる話。 2013/11/13
ナハチガル
3
お月さまの底抜けの明るさがすてきです。「今夜は あらしだから わたしは 空に いなくても いいんだよ」お月さまって、自営業なのか(笑)。B+。2015/02/20
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- 和書
- 新潟発 〈no.36〉