内容説明
その墓石に“坂本龍馬室”と刻まれる運命を辿った千葉佐那の生涯を掘り起こす、長編歴史小説。
著者等紹介
阿井景子[アイケイコ]
1932年長崎市生まれ。佐賀大学教育学部卒業。1979年『龍馬の妻』でデビュー。史実を口承、発掘し、歴史の影に隠れた女性たちに光をあてている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちばと~る
23
文庫版で読了。坂本龍馬の剣の師。千葉定吉の長女佐那の生涯を千葉家の女中の視点からしみじみ描いた歴史小説。婚約反故にしておりょうさんとくっついた龍馬さんて女性から見るとヒドイよね。龍馬横死後の佐那さんのその後って知らなかったのでお勉強になりました。龍馬の形見の片袖の新解釈も新鮮!!面白い!!脳内ビジュアルは小山ゆう「お〜い竜馬」で読んでましたw2015/03/07
Book Lover Mr.Garakuta
12
龍馬の事をかげながら支えてきた佐那(千葉道場の3人娘の一人)の話。竜馬の正妻お竜との関係を軸に描いた作品である。龍馬の恋心に揺れる女性たちを描いた作品だ。2019/04/14
ゆうこ
6
★うーーん、あんまり。千葉佐那さんを女中のよしの視点で描く作品。よしの視点なので佐那がどう思っているのかなど分からず、ただたんに龍馬を待ち続けるまじめで重い女のイメージしかなかったです。作品中に一橋慶喜の日記を佐那が盗んできたとあったけど、これは実際の出来事なのでしょうか?別に創作でもいいけど、重要な位置をしめていたのでこれは事実か?創作か?と考えることで流れを中断してしまった。あとがきに『本書は歴史小説である』と書いてあって、分かってまんがな(笑)!!と思ってしまった。2012/06/29
橘 劫
3
史料に裏打ちされ丁寧に書き上げられた小説でした。とても読みやすく楽しかったです2011/07/23
かず
1
佐那は、龍馬に出会って良かったのだろか?薄幸だったのだろか?人生に後悔はないと思うが?2020/06/21