出版社内容情報
<あれ>が獄を破った。戦いが始まる。
そこは禁忌の地。邪悪は、何と巧みに人の心に付け入るのだろうか。
お兄ちゃんが人を刺すなんて・・・。<英雄>に取り憑かれた兄を救うため、友里子は物語の世界へと旅立った。宮部みゆきのファンタジー最新刊。
内容説明
お兄ちゃんが人を刺すなんて…。“英雄”に取りつかれた最愛の兄を追って、少女は物語の世界に降り立った。そこで彼女は、すべての物語が生まれ帰する一対の大輪を前に、恐るべき光景を目にしてしまう―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうじ
151
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 悲嘆の門を読んでいたので普通の面白さかなと思ったけど、面白い!なんかハリーポッターを読んでる感じだよ。ユーリちゃん、無事にお兄ちゃんと出会えるといいけど。ドキドキしながら下巻へ^_^2015/10/27
とら
138
宮部みゆき流ファンタジー。ブレイブストーリー大好きなので期待して読んだ。表紙のダークさ題字の怖さから、ダークファンタジーか?と予測したけど特にそこまで暗くも無く、家族とか友達とかの人間関係のドロドロさも思ったほどでも無く。正直ブレイブストーリーの方が凄かったなその部分も。でもつまらないというわけでも無い。新聞連載らしく仕様が無いのだろうが、そこは宮部さんの力量で補ってる。「物語」について、人間はありもしないことを創り上げる、嘘をつくという所があったけれど似た様な事を前読んだのでおっ!?と思ったw下巻へ!2013/01/02
文庫フリーク@灯れ松明の火
107
短編集『チヨ子』に収録された「聖痕」読み、気になっていた作品。ナイフ使った殺傷事件は「聖痕」と同じ。突然しゃべり始めた赤い本に導かれ『英雄』に呑み込まれた14歳の兄を取り戻す為《印を戴く者・オルキャスト》となった11歳の妹・友理子。《無名の地》で轟音立てて回転する一対の車輪『咎の大輪』物語を送り出す右の車輪と力を失った物語を回収する左の車輪。両の車輪を回すのは咎人・無名僧。『チヨ子』解説の「仏教的世界観のファンタジー」は実に的を射た言葉。どんな結末待つのか、下巻へ進みます。2012/03/13
ままこ
71
友理子の中学生の兄が学校で殺人事件を起こし行方不明に。兄の行方を探して行くうちに『無名の地』へと導かれてしまう…。続編の『悲嘆の門』を先に読んでしまい色々謎の部分もあったが、そのひとつ何故友理子がユーリになった訳がわかった。この作品ではまだ小学生だが賢く勇気があるユーリの活躍がますますありそうな下巻へ。2018/02/14
きむこ
66
正直前半は苦しみました。難しすぎ。全然進まない(>_<)私がわからないのに主人公の小学生がなんで理解できるのよ!ってツッコミ入れたくなるような会話でなかなか集中できなかった。後半にようやく動き出した途端、一気にのめり込んでドキドキ(≧∇≦)最高に面白くなった所で上巻終了!え〜ここで終了?早く下巻を読まなくっちゃ!2015/01/28




