喜の行列 悲の行列

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  • サイズ B6判/ページ数 436p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620107295
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

運命を変える48時間。手に入れたのは喜びか?悲しみか?エンターテインメント長編。

著者等紹介

藤田宜永[フジタヨシナガ]
1950年福井県生まれ。早大中退後、73年渡仏。エール・フランス勤務を経て80年に帰国。86年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年、『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞、『巴里からの遺言』で日本冒険小説協会最優秀短編賞を受賞。その後、『樹下の想い』で恋愛小説に新境地を拓き、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BamgB

4
お正月のデパートの福袋を買うための行列のでの人生模様、そしてそのまわりで起きる事件事故が絡み合った数日間。主人公の様で主人公になり切れていない男、宝福喜朗。スリリングな冒険を望まず、大きな事に挑戦もせず、無難にやり過ごし、全てに執着しない。凪っているような人生を漂う男。その周りで起きるドタバタは彼の知るところではなく、その対比が見事である。そもそも事の発端は実は妻聡子の「福袋が欲しい」だったのでは。2025/01/19

うぇい

4
まずまず面白かったです。偶然が多すぎるのは、それが狙いなのだろうから、良いし、しつこく感じられる説明の多い文章も狙いかなと思うので良いけど、自分は還暦位の人々が積極的に恋愛に取り組む姿に少しリアリティーが感じられないように思ってしまった。(こんな事書いたら、先輩方に失礼かな?・・・)行列が終わった後のほのぼのした感じが良かったです。2018/02/08

ふじっこ

2
妻と娘のために福袋を求めて並ぶ宝福喜朗を中心に轢き逃げ、誘拐、ひったくり、無理心中(未遂)など様々な事件が連鎖的に起こり…って話。色んなところで色んな人が繋がってて主人公にもニアミスするけど自分が事件の中心にいたとは最後まで気づかない。おもしろかったし読みやすかったけど何回も『主人公が行列に並ばなければ…』って出てくるのがちょっとげんなり。わかってますよーってなる。途中から沙也加何か企んでるんじゃ…と疑いながら読んだけど最後はあっさり終わった。宝福さんは理想の旦那さんかも。ドラマも見たい。2011/09/25

クロキコウイチ

2
風が吹けば桶屋が儲かるドミノ倒しサスペンス。誰に感情移入して読むかで表情をがらりと変える本だった。それにしても世間が狭すぎ(笑)2010/02/06

prism

1
名は宝福喜朗。定年間近の普通のサラリーマン。喜朗の今年の大晦日は新年初売りの福袋を欲しがる妻と娘のために、デパートの行列で年越しをすることになったのだ。 福袋売り出しまで48時間。喜朗が列に加わることで、行列する人々は不可解な出来事に巻き込まれていく。次々と勃発する小さな騒動。騒動が騒動を生み、やがてたいへんな事態に! しかしその原因が自分にあることを、喜朗は知らない。「何もしない人間が運命を変えてゆく」 行列の先に待っているものは喜びか、悲しみか2023/01/22

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