出版社内容情報
眠っていた記憶が疼く。あなたの声で。
シャーナは2年前の事故で記憶を失って以来、
過保護なおば夫妻のもとで閉ざされた日々を送っていた。
心を凍らせたまま過ごす彼女にある日、束の間の自由が訪れる。
解放感にひたりながら歩いていた海辺で出会った、
謎めいた雰囲気のたくましく魅力的な男性――。
なぜ彼は、私のことをそんなに知っているの?
戸惑い、逃げ帰ったシャーナは知らなかった。
まもなく降り始める雪が、ふたりを避けがたい運命へと導き、
彼女の失われた記憶と、封じていた想いを呼び覚ますことを。
【目次】