内容説明
男爵令嬢のグレースは涙をこらえ、パン屋の扉を叩いた。借金を残して父が亡くなり、すべて失った自分にもう結婚は望めない。以来、こつこつと働き続けた彼女だったが、10年後、店の常連だった老侯爵から思いがけない遺産を託される。瀟洒な屋敷と手当、そして、戦争捕虜となっている侯爵の子息を…。遺言に従い、グレースは監獄に向かった。さらに驚くべき運命が待ち受けているとも知らずに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北風
9
名作復刊と銘打ってあるけれど、思ったような展開ではなかった。いかんなー、どうしていつもこんなふうにあれこれ勝手に筋を思い描いてしまうのかしら~? どんなロマンスだったらよいというのだ、自分。2024/07/21
さとちゃん
4
原題は"Marriage of Mercy" 19世紀初頭、父男爵の死によって何もかも失い「滑り落ちた」令嬢と、アメリカ私掠船の航海長(現状は英国の戦争捕虜)とのロマンス。二人の思いが徐々に育っていく様子が素敵でした。没落令嬢であるヒロインの逞しさ、受け入れたパン屋夫妻の懐の広さ、戦争捕虜であるヒーローと村人との関わり、など読みごたえがありました。ところで、ヒーローはどのタイミングでヒロインの目を盗んで公証文書を(しかも本名で)作成したのでしょうか。謎です。2024/08/28
ぼんちゃん
3
惚れたハレた〜のお決まりのロマンス小説かと思いきや、ヒーローのロブが戦争の捕虜と言う事で当時の戦争・政治的背景から酷い扱いをうけたり裏切られたり….。シビアな展開に目を背けたくなる事も。ヒロイングレースの気持ちの強さや優しさ、ロブの逞しさ明るさは好感がもてました。最後の方では2人何度も引き剥がされるので早く幸せな2人が見たくて一気に読みました。ちょっと色々と考えさせられるロマンス小説でした。題名の屋根裏の〜はほとんど関係ない!!2024/10/19
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