出版社内容情報
義兄が他人の車に衝突して、救助もせず逃げただなんて。
ラヴェンナは、悪夢のような現実に信じられない思いだった。
相手はイタリア領サルデニヤ島の豪族マーク・ディ・クルツィオ。
マークはその事故で亡き妻の忘れ形見を失った。そしていま、
“罪の償いは家族に求める”というサルデニヤの掟に従って、
ラヴェンナに、跡継ぎを産むための犠牲結婚を強いてきたのだ。
言いなりにならなければ、その罪を暴露すると脅されては、
病身の義父のためにも、ラヴェンナは純潔を捧げるしかなかった。
暗く凍てついた彼の瞳から、逃れられなくなるとも知らずに。
内容説明
義兄が他人の車に衝突して、救助もせず逃げただなんて。ラヴェンナは、悪夢のような現実に信じられない思いだった。相手はイタリア領サルデニヤ島の豪族マーク・ディ・クルツィオ。マークはその事故で亡き妻の忘れ形見を失った。そしていま、“罪の償いは家族に求める”というサルデニヤの掟に従って、ラヴェンナに、跡継ぎを産むための犠牲結婚を強いてきたのだ。言いなりにならなければ、その罪を暴露すると脅されては、病身の義父のためにも、ラヴェンナは純潔を捧げるしかなかった。暗く凍てついた彼の瞳から、逃れられなくなるとも知らずに。
著者等紹介
ウィンズピア,ヴァイオレット[ウィンズピア,ヴァイオレット] [Winspear,Violet]
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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