出版社内容情報
双子の姉が交通事故で死に、車に同乗していた妹も重体になる。ローレルは途方にくれ、大富豪だという姉の夫に助けを求めるが、彼に姉本人と勘違いされて…。
内容説明
「僕は妻に金を出すと約束した。妻を抱くのは当然のことだ」ロレインがいつまでも拒むので、傲慢な夫は腹を立てている。「結婚前からバージンじゃなかったくせに、なぜもったいぶる」彼は知らない。私の体が無垢なことも、この胸に秘めた思いも。堪えきれない涙がひと筋、ロレインの頬を伝った。病室で一人、苦しむ妹の治療費のためなら何でもする覚悟だった。けれど、大富豪の夫ハルに惹かれるとは夢にも思わなかったのだ。しかもある“秘密”を、夫に絶対に知られてはならない。自分がハルの妻ではなく、彼女の双子の妹だということを。
著者等紹介
ウォーカー，ケイト［ウォーカー，ケイト］ ［Ｗａｌｋｅｒ，Ｋａｔｅ］
イングランド中部ノッティンガムシャーに生まれ、ブロンテ姉妹の生地ヨークシャーで育つ。ブロンテ姉妹の研究で修士号を取得したのち、児童館の司書を経て、息子の誕生を機に作家活動を開始した。以来３０年近くにわたって活躍を続けるベテラン作家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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糸車
24
外見がそっくりでも性格が全く違う双子の姉妹。無謀運転で事故を起こし姉は亡くなり、幼い妹は後遺症で入院。会ったこともない義兄に会いに行くと姉(妻)と間違えられ…。治療費が必要な妹の為にそのまま姉になりすますことになるヒロイン。彼女のストレスを思うと胃が痛くなる。いけないと分かっていて、でも妹の将来を思えば今はこうするしかない。誰にも相談できず、一緒に暮らすうちにヒーローにどんどん惹かれていくのに、彼が思っている相手は自分ではない。どうなってしまうのか最後までどきどき。ヒーローの告白にびっくりでした。2018/08/28
糸車
21
じっくり再読。だいたい作家買いをしているので、どの作家さんか考えないで手にとって最後まで読んでからあれ、そうだったんだと気づいたりする。ケイト・ウォーカーって会話が理屈っぽいって感じることが多いんだけど、これはそうじゃなかった。これまで読んだ中で一番好きかも。ヒーロー&ヒロインに好感が持てる。作中でヒーローが祖母をモデルに書いた小説のタイトルが「暁を追って」。どんな辛いことがあっても明けない夜はない。幼い妹に対する責任感、ヒーローに対する愛と罪悪感に思い悩むヒロインに思いっきり感情移入。2019/03/19
