内容説明
社長令嬢のデニースはある日突然、父親からひとりの男性を紹介された。謎めいた雰囲気のその男、ブラントをひと目見た瞬間からデニースは心が乱れて仕方がない。こんな思いは初めてだった。ところが数日後、彼から唐突なプロポーズを受けるに至って、デニースの心の中にある疑惑がわき上がった。ブラントの真の狙いは、父の会社の後継者に収まることなの?驚いたことに彼は事実をあっさりと認め、失意のデニースに追い打ちをかけるような言葉を口にした。
著者等紹介
ブロードリック,アネット[ブロードリック,アネット] [Broadrick,Annette]
1984年にデビュー。ホットな作風で人気を博し、ロマンティックタイムズ誌で各賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン
53
J.Cの企み(計画)凄いな。「孫を抱きたい!」のに結婚する予定も相手の気配もない娘に憂いて、自分の選んだ男と結婚させようと目論む。娘のデニースには勿論、夫候補として選んだブラントにも命令(半ば脅迫)で結婚させようとするし、その為には両方に嘘をつく強引なキューピッドぶり。惹かれながらもお互いこんな企みでの結婚は拒否するが、一緒に過ごすうちに本来の気持ちに素直になっていく。少しずつ歩み寄っていく二人が甘くて楽しかった。ブラントの過去が意外とダークでビックリ!サクッと読めて面白かったです。 2017/06/05
糸車
27
古本屋さんでしばし悩む。読んだような気がする。ページをパラパラめくって記憶を辿る。駄目だ、思い出せない。買っていなくても、古本屋さんで買うかどうか迷ったらある程度斜め読みしているので、好きな作家さんの本のあらすじは知っていることが多い…まぁ、いいか。覚えていないんだから、と開き直ってレジへ。読み終えてから読メで確認したらきっちり感想を書いているじゃありませんか(笑)。この作家さんのヒーローはわざと残酷な言葉を吐いたりしない優しい男性なので好きだ。2017/09/22
糸車
24
孫が欲しいというヒロイン父の気持ちは分かるんだけど、初対面のふたりをいきなり結婚させようとするやり方はあまりにも強引すぎじゃありませんか。慎重なふたりに任せていたら進展しないだろうけど。割と淡々と話が進むのでディザイアにしては地味かなと思っていたら元は”シルエットディザイア”。いや別に悪くないけど中途半端?お嬢様でも地に足がついたヒロインの良識や思いやりある振る舞いはいいし、ヒロインを愛することで無防備になることを恐れるヒーローの葛藤も分かる気がする。一緒にいることでいい影響を与え合う関係は好ましい。2015/09/23
まめもち
4
面白かった!大会社の社長が孫を抱きたいという理由で娘の結婚相手を連れて来て、自分のレビューは余命わずかだと嘘をつく。ヒーロー、ヒロインはすぐに言いなりにならず社長がやきもきするのを尻目に友達から始めようとする。ヒーローが積極的に口説きにかかるのがいいね。ヒーローのダークな過去は必要あったのかな?実は悪いやつでヒロインに出会って改心かと思ったら全然違った(笑)2016/08/04
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