- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
全市民に娯楽と余暇が開放された、ウィーンの「文化革命」とは何か? 豪華な儀式と祝祭でスペクタクルを演出し、視聴覚から臣民を従えたマリア・テレジア。庭園も舞踏会も一般公開する一方で、自分は宮廷に引きこもるヨーゼフ2世。同時代の記録に残された膨大な都市民の肉声から、啓蒙専制君主に再編される市民生活の相貌を活写する。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizi
5
文化の中心たるウィーンとハプスブルグ家が文化にどう貢献したかというお話。恐らくハプスブルグ贔屓であろう作者の手によって、文化人にとって良いことがたくさん書いてある。メチエより新書向きの内容だった。2025/01/05
氷柱
4
995作目。7月29日のみ。ハプスブルク家に関して良い面がこれでもかと描かれる。彼ら(彼女ら)が目指したものは何なのか。そしてどのような施策を取って来たのか。最終的に何が起こったのか。政治を学ぶ上では外せないであろうエピソードが展開されている。2023/07/29
馬咲
2
ドイツ啓蒙とは異なるオーストリア啓蒙の特殊性を、ウィーンでの「余暇と娯楽」の改革に着目して探る。もとより労働と余暇が時間的に厳密に区分されていない時代に加えて、カトリック的慣習の根強いウィーンでは民衆の娯楽活動が教会の宗教行事と渾然一体の混沌としたものになっていた事情から、娯楽の世俗化(合理化)は啓蒙的な生活様式を定着させるうえで重要事項だった。マリア・テレジアからヨーゼフ二世を通して、娯楽改革は体制側が提供する新しい娯楽による民衆の「観客化=受動化」を促進し、他の改革を推進する上でも有利に働いた。2023/11/15
Nakashima Mizuki
0
ようやく読めました(笑)一見王の統治や啓蒙主義とは無関係だったり、真反対の存在のように思えるような「余暇」や「娯楽」という視点からマリア・テレジアやヨーゼフ2世の治世を再考する。面白かった以上にいい刺激になりました。こんな研究したい。2013/04/08
Riko
0
図書館で借りた2011/07/19
-
- 電子書籍
- noicomiクールな彼が好きすぎて困…