内容説明
「こちらはデイトン公爵よ」紹介された相手を見て、ヴェリティは激しく動揺した。記憶が瞬時によみがえる―10年前、デイトン公爵は社交界で放蕩者の浮き名を流していた。かねがね噂を聞いていたヴェリティの憧れの存在でもあった。そう、あれは公爵とちょうど同じ屋敷に滞在していた日、彼女が家の借金のために無理やり嫁がされる直前のことだ。最後の思い出にと意を決して公爵の寝室に忍び込んだのだった。長い時は流れたのに、彼は依然としてハンサムで魅力的だ。あの秘密は知られたくない…。彼女は娘を連れて逃げ出した。
感想・レビュー
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ネフェルティア
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デイトン公爵ゲイリンがヴェリティとの事を10年間も忘れられないほど惹かれていたにもかかわらず、ヴェリティがゲイリンの元を去った時に何故必死に探さなかったのかちょっと疑問に感じた。ゲイリンが魅力的な人だし、ヴェリティとジョスリンを必死に守ろうとするのは良かった。サー・マイロンの気持ちはわかるけど、レディメアリーがゲイリンに夢中な態度でしか描かれてないのに、ラストになっての落ちはどうかと思う。何も全員ハッピーエンドにしなくてもいいのに。ラストは予想どうりだけど、面白かった。2011/09/20