内容説明
家庭教師の職を得たジェーナは、中央バラカット公国の君主、プリンス・オマールの幼い娘たちに英語を教えることになった。オマールは妻を亡くして以来、二度と結婚はしないと宣言し、なぜか自らの兄弟とさえも縁を断ったという孤独で頑なな人物だ。前任教師がだれも長続きしなかったのは、そのためなのかしら?はたして不安は的中した。教育方針の違いで意見が対立し、オマールのあまりに尊大な考えに反発して、彼女は辞意を伝える。すると彼は平然としたまま、だが危険なほど瞳を光らせて言った。辞めさせたりはしない、1年間の契約を結んだのだから、と。
著者等紹介
セラーズ,アレキサンドラ[セラーズ,アレキサンドラ][Sellers,Alexandra]
カナダのオンタリオ州生まれ。華麗なイスラム文化の魅力がふんだんに盛り込まれた作品のほか、イングランド、ウェールズ、カリブ諸島などを舞台にした物語も描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みか
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中央バカラット公国の王女二人に英語を教えることになったジェーナ(ヒロイン)と、妻を亡くして以来、二度と結婚はしないと宣言し、兄弟とも縁を切り、孤独であったプリンス・オマール(ヒーロー)。二人は王女たちの教育方針で意見が対立する。王女であっても食事や身の回りのことはさせるべきだと考えるジェーナと、そんなことは召使にさせればいいと考えるオマール。けれど、日々明るくなっていく王女たちをみて、オマールも心を溶かしていく。盗賊ジャラルが、あっけなかったな。素性も良くわからなかったし。後半はホットなシーンが多かった。2013/06/07