内容説明
貴族令嬢のキャットは義理の従兄の後ろ暗い秘密を知ってしまい、追われていたところを通りすがりの紳士ランサムに救われる。彼は明日、西インド諸島へ向けて船を出すという。誰にも知られず従兄から逃げる必要があった彼女は密かに一計を案じ、髪を切って少年に扮すると船室係としてその船に潜りこんだ。洋上、ランサムの勇姿を見るうちいつしか恋心が芽生えるが、正体を偽る自分に彼を愛する資格はないと、気持ちを隠し続ける。だが航海最後の日、抑えていた想いがあふれ、キャットは彼に口づけすると、足早に船を去った―のちに思わぬ再会をするとも知らずに。
著者等紹介
シモンズ,デボラ[シモンズ,デボラ][Simmons,Deborah]
日本では『狼を愛した姫君』でデビュー以来、ヒストリカルの分野でナンバーワンの人気を誇る作家。米国オハイオ州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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