内容説明
困窮する兄夫婦のために、マーニーは不本意ながらやむなく、イタリア人実業家である元夫、ガイに助けを請うことにした。4年前、彼女は妊娠を知らせるため駆けつけた先で夫の不貞を知り、言い訳しようとする彼を振りきって離婚を決めた。15歳も年上の夫には、汚れを知らぬ幼妻では不満だったのだろう。怒りと憎しみは消えないけれど、今、頼みの綱は彼だけだった。援助の見返りに何かほしいものはあるかとマーニーが訊くと、ガイは悪魔のように冷ややかで官能的な笑みを浮かべて言った。「きみがほしい。今この瞬間から、ぼくと一緒に暮らすんだ」。
著者等紹介
リード,ミシェル[リード,ミシェル][Reid,Michelle]
日本では1997年に『追憶の重さ』でデビュー。英国マンチェスター在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
29
読み友さんの感想から。年の差を気にするあまり幼な妻を失った精神年齢は十代な男子と、お兄ちゃんがお金で苦労するたび元夫に頼る女子のかなりダメダメなHQです。でも経営者としてはサイテーだけど才能あるメカニックなお兄ちゃんをはじめ、ピュアなダメダメばかりで嫌いになれなかったなあ。パパが一番素敵だと思うなあ…。2022/11/01
糸車
15
ものすごく久しぶりに読み返したくなりわざわざ再購読。初めてハーレクインに手を出した頃だったのかな、かなり悩んでからドナドナした記憶がある。あの頃は作家名も覚えられず、ミシェル・リードの作風も知らなかった。疲れるけど好き(笑)。お互いへの愛を隠し合っていた二人がボロボロになりながらやっと心を開いて"本当の気持ち"を打ち明け合うラストが良いです。自分の様な男は無垢なヒロインにふさわしくないと自覚していて、しかも年齢差があるのを気にしていたヒーローの可愛げと意外な包容力にやられる。シールを貼って本棚に収納決定。2022/09/29
やまと
4
自分勝手なヒーローだなアともいつつ読んでましたが、終盤にわかった、ヒーロの真意・・ちょっと見直しました。本当に心からヒロインを思ってるのが、伝わった2015/10/09
糸車
4
離婚に至った原因も、ヒロインが抱えている苦悩も想像出来たけれど、最後にこうなるか!とちょっと意外。子供っぽいと思いきや、ヒーローが大人でした。いろいろ気にしていたのね、不憫。いい意味で裏切られた。もう一度読み返したら、全然違うイメージを受けて、楽しかったし、切なかった。ヒーローがいい男です。2013/03/26
ちゃろ
2
コミカライズhttps://bookmeter.com/books/59480782018/09/08
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