内容説明
戦功をあげ祖国へ戻ったシンジンは、ふっと諦めの溜息をついた。父は領地の存続もあやういほど莫大な借金を遺して亡くなり、初恋の人セアラは本当に愛する人を見つけ、結婚してしまった。自分に残された選択肢は、裕福な妻を迎えて家を救うこと…。すると当のセアラが彼の苦境を聞きおよび、お節介をしてきた。彼に花嫁候補を紹介できる、顔の広いレディと引き合わせたのだ。その女性とは、高飛車で口の減らないクラリサ・ボーモント。いくら美人とはいえ、社交界によくいる軽薄なタイプに違いない。妻にはぜひ慎ましい女性を選ぼう―まさに彼女とは正反対の。
著者等紹介
ジャスティス,ジュリア[ジャスティス,ジュリア][Justiss,Julia]
軍人の夫とともにチュニジアに駐在していたとき、大使館で働きながらロマンス小説を書き始めた。1996年『意外な求婚者』がロマンス作家協会ゴールデン・ハート賞を受賞、その原稿を北米ハーレクイン社が買い取り、99年にデビューを果たす。現在はテキサス州に在住、フランス語の非常勤講師も続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Michelle
11
面白かった。「意外な求婚者」は、この小説の長い序章みたいな感じ。是非そっちから読むのをお勧めしたい。先の小説でシンジンの誠実さと生真面目なところをしっかりと分かっていたので、クラリサの魅力を前にして自分を制御できずにいるところがツボに入った。2021/03/02
矢田ふみえ
4
求めている貞淑な女性と心ふるわせる女性と違っていた。最後のほうは、作り話っぽく、おとしどころに違和感。2017/01/27
ササキ
4
ヒロインが苦手。危険だと分かってるのに最後にまた一人で勝手に無茶をするヒロインにガックリ。2013/05/16
Mrs.涼子
4
面白かったぁ。ヒーローがすっごく好み!色々な話が上手くまとまってるし。ジュリア・ジャスティス読んだの初めてだけど古本探して読んでみたいと思わせてくれた。2009/08/28
ちゃこまま
3
「意外な求婚者」でいい味出してたシンジンが、ヒーローの話。ヒロインが次々と起こす問題にまきこまれつつ、惹かれてどうしようもない様子が、うけました。☆☆☆2009/01/31
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- 和書
- 旅、国境と向き合う