内容説明
人生は、ふたりが出会ったあの夜に始まった―。1968年のサンフランシスコ、とある小さなパブ。修道女を目指す学生ライザは、ネイトという男性が紡ぐピアノの調べに魅了される。彼は14歳も年上で、離婚歴のある男性だった。あまりにもかけ離れたふたりだが、ほどなくライザはネイトにプロポーズされ、結婚を決意する。教会の教えに背き、家族を捨てても、ただみずからの心とネイトだけを信じて…。移ろいゆく時代と数々の試練、それでも変わることのない真実の愛を、ベストセラー作家タラ・T・クインが繊細な筆致で描き出す。ふたつの魂を結ぶ絆が耀く、珠玉の物語。
著者等紹介
クイン,タラ・T.[クイン,タラT.][Quinn,Tara Taylor]
デビュー作がRITA賞の最終選考に残って、一躍注目を浴びた逸材。その後40以上の作品を著し、数々の賞を受賞している。細やかな心情描写と揺るぎない世界観が読者の共感を集め、今やUSAトゥデイのベストセラーリストでも常連。米国アリゾナ州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すっちゃん
3
⭐️⭐️⭐️日常のありふれた生活の中での、一生を通して描かれた夫婦の愛。たまにはこういう小説もよい。2017/06/15
アネム
3
泣きながら読みました。 一人の女性の人生を静かに丁寧に綴ったようなお話です。 読み終わった後も余韻に浸りました。 何気ない日常の中で、ふと思い出し、何度も何度も読み返したくなる本です。 2016/10/13
aiko
3
読み終わった時泣きました。14歳差の男女が出会い、一生を連れ添う様子を丁寧に綴ったお話。あらすじだけだと非常に単調に思えますが、二人が遭遇する様々な人生の出来事が差し込まれるアメリカの時事問題と絡めて非常にリアルに描き出されています。信念を持って人生を生き抜いていく優しくも強いヒロインが素敵です。普通のロマンス小説とは毛色が違いますが、とても素晴らしい作品です。2015/04/05
たまきら
2
とても丁寧に描かれた夫婦の出会いから老いるまでの話は、故意であれ無為であれ辛い出来事にも見舞われます。アメリカの大きな事件を織り込みつつ展開していくストーリーでは、愛情を下敷きに、信頼や忍耐、ともに織り込まれる子供らとの絆が夫婦を形作っていき、すてき。ヒロインの誠実さに感動します。2014/06/16
りり
1
★★★★☆ジェーン・エアを愛読し、修道女を目指すライザの強い信念に気圧されそうになった。その信念がネイトとの出会いにより大きく変わっていく。アメリカ人女性の人生と家族の物語。愛し愛され恵まれた完璧な人生だと思う。彼女は今も元気に生きているんだろうなぁ〜なんて夢想してしまう。シスターの心配そうな目に大きく呟いてしまった。ネイトは巧みで言い訳が上手い。このシリーズの翻訳はとても良い。再販ではないHQBは珍しい。1968-2007年作品。EL1/32015/05/18
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