内容説明
ひときわ目立つクリアの美貌は、いつでも男を引きつける。その夜も彼女は、出会ったばかりの大富豪から、あからさまな誘いを受けた。だがクリアは彼を見つめながら、胸に暗い炎を燃やしていた。マシュウ…彼はわたしが誰かに気づいていない。思春期のころ、彼はわたしの醜さをあざけり、笑い物にした。血のにじむような努力を重ねて一流モデルになったのも、いつか彼を見返すためだった。今こそ復讐してやるわ―女にとって唯一の武器で。
著者等紹介
ウォーカー,ケイト[ウォーカー,ケイト][Walker,Kate]
イングランド中部ノッティンガムシャーに生まれ、ブロンテ姉妹の生地ヨークシャーで育つ。ブロンテ姉妹の研究で修士号を取得したのち、児童館の司書を経て、息子の誕生を機に作家活動を開始した。以来20年近くにわたって活躍を続けるベテラン作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糸車
20
多感な少女時代に憧れの男性が自分の容姿について批判するのを聞いてしまったヒロイン。傷ついた彼女が外見を磨くことに必死になる気持ちは分かる気がする。努力の甲斐あって売れっ子モデルになり、偶然再会したヒーローが自分に気づかないことを利用して復讐を企て…、また彼に恋してしまい深く傷つく結果に。何故ヒーローが外見重視の女性を軽蔑するかについては最後に語りますが、だからと言って人を傷つけて気づかない傲慢さはどうかと思う。言葉が足りないし、無神経。とは言え、ドラマチックで好きなお話。2019/11/15
みータン
2
再読(だったな…)。どうも読了感がスッキリしない…理解しにくいコンプレックスの複雑さのせいか^^;。いろいろ不満でつっこみたい。ヒーローの過去の発言にたいしての復讐物だけど、ヒロインの態度がつまらないよ。ヒーローの態度もあまりに支離滅裂だし、それぞれのその原因となる部分も弱い。ただ、行動なんかが印象に残るわ~この話。★22012/01/05
mikki
1
思い込みって誰にでもあって、彼女の場合は、外見。ありがちな設定で、予想通りの展開だったけど、けっこう楽しめました。ある意味、成長の物語だったのかなって気がします。でも、すっぴんをまともにキレイだなんて言われると、それだけで好きになっちゃいそうですよね。2012/04/05