内容説明
領主ニコラス・ド・レーシの胸は怒りにたぎっていた。八つ裂きにしても飽き足らない恨みのあるヘクサム男爵をあろうことか妹の夫に先に討ち取られてしまい、憎しみのはけ口がない。悶々としていたある日、国王から急使が遣わされた。ヘクサムの唯一の後継者である彼の姪ジリアンを妻にせよという。なんという幸運!憎い男の血を引く者がまだ残っていたのだ!ニコラスは時をおかず、娘が長く暮らしていた尼僧院を訪れ、復讐の夢想にゆがんだ笑みを浮かべつつ、花嫁を城へ連れ帰った。
著者等紹介
シモンズ,デボラ[シモンズ,デボラ][Simmons,Deborah]
中世を舞台にした物語と、社交界が華やかなイギリス摂政時代の物語を描き分ける。米オハイオ州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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をり
4
なんちゅうお子様なヒーローなんでしょ。復讐の発想がガキ。稀に見る残念君ではあるが、何だが憎めない。流行り病の場面は泣いてしまった。おもしろかったです。2014/06/24
yui
4
極イケメンで俺様なくせに、時々トンチンカンな思考と行動に出るニコラスが面白かったです。アンタ本当はバカでしょ?と何度ツッコミを入れたことか。クライマックスの出産シーン、ニコラスとジリアンの罵詈雑言の応酬に、産婆やイーディスじゃないけどあっけにとられました。もうニッキー&ジリーで漫才コンビを組めば良いと思います。2013/05/29
rokoroko
4
悪魔の花嫁のスピンオフ。おもしろいよ2012/03/30
ぽこ
3
憎む男の姪を妻にして報復しようとする男の話。一体どこが報復なんだろうと不思議に思うほど彼はとても良い人でした。安心して読める一冊です。2013/03/31
ゆ
2
なんというツンデレヒーロー。 ヒロインも情熱的。2013/06/21