内容説明
クリスタベルは期せずしてある貴族の手に渡ってしまった“私物”のことで、高級社交クラブのオーナー、バーンのもとを訪れた。皇太子にまつわるその“私物”を取り戻すため、貴族の邸で開かれるパーティにバーンのつてで潜り込むつもりだ。だが招待客のパートナーしか入れないと知り、クリスタベルは彼の愛人になりすますことを提案した。一方、皇太子の隠し子であるバーンは“私物”に興味を抱き、その申し出を受けることにする。野暮な装いのうえ俗世を知らない彼女を、本物の愛人に育て上げるのもまた一興かもしれない…。
著者等紹介
ジェフリーズ,サブリナ[ジェフリーズ,サブリナ][Jeffries,Sabrina]
大学で文学の准教授を務めた後、作家に転身。セクシーな作風やエンターテイメント性たっぷりのストーリー展開に加え、文学者ならではの入念な時代考証と緻密に構成された文章が高く評価され、数々の賞を受賞している。現在、夫と息子とともにノースカロライナに暮らす
富永佐知子[トミナガサチコ]
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
16
実在した有名人を華麗に取り混ぜ、摂政太子の「私生児」たちを主人公としたこのシリーズ。最高に好みでした。トリは一番ひどい目にあってきたといっても過言ではないお兄ちゃん。今は金持ちだけど、道端から自分自身の才覚だけで成り上がった彼。言葉づかいがていねいに表現されているところは、貴族階級の弟たちとの差別化なのかな?原著を読まないと分からないかも。お相手の女子も初対面で彼の帽子をライフルで吹っ飛ばすような肝っ玉のすわった将軍の娘!いやはや愉快でした。さあ…ドラゴンの妹に行くぞ!2016/09/17
kyara
6
もうもう!!バーンたら♥嫉妬に駆られても敬語。「駄目です!許しません!」て…ヒロインは、さすが軍人の娘だけあって駆け引きもなかなかのもの。とっても面白かった!サブリナ・ジェフリーズ、今のところほとんどハズレナシ。2011/03/09
yura
5
面白かった。皮肉屋で厭世家のバーンが、将軍の娘で気の強いクリスタベルに惹かれていくところもとってもよかった。クリスタベルは未亡人だからか、大人っぽくてヒステリックじゃないのもよい。シリーズ全て面白かった。2011/02/26
Mrs.涼子
5
面白かったぁ。ヒーローの愛人がわんさか出てきて笑っちゃうくらい。でも最後まで敬語でいるのも含めて、イイ!ヒロインは概ね元気で可愛らしい。次はどのシリーズを邦訳してくれるのか、とっても楽しみ。2011/02/19
ひまわり
4
あのバーンがこんなにメロメロになるとは!感情を表に出さないはずが嫉妬の嵐。ヒロインは型破りだけど真っ直ぐで可愛いかった。2011/02/24