内容説明
チャールズの甘美な誘惑にさらされ、ペニーが築いた強固な壁は崩れ始めた。戦場を生き抜いてきたチャールズは孤独と危険の香りを漂わせ、彼女を庇護下に置こうとする。苛立ちをおぼえながらも、ペニーは初めて守られる安心感に包まれた。一生独身を貫くつもりなら、彼の差し出す情熱に身を委ねてもいいかもしれない。彼女の心は揺れ動いた。だが13年前のあの日に思い知らされた事実が、ペニーの足を踏みとどまらせた。一方、ペニーの一家にかけられた反逆罪の疑いはしだいに強まり、やがて何者かによって彼女の命が狙われ…。
著者等紹介
ローレンス,ステファニー[ローレンス,ステファニー][Laurens,Stephanie]
セイロン(現スリランカ)生まれ。5歳のとき、一家でオーストラリアのメルボルンに移り住む。大学では生化学を専攻して博士号を取得。その後、夫とともにロンドンに渡る。4年間を過ごして帰国したのち、研究活動に従事しつつ、十代のときから愛読していたヒストリカル・ロマンス小説を書き始める。現在ではアメリカでも人気が沸騰し、ベストセラーリストの常連となっている
琴葉かいら[コトハカイラ]
大阪大学文学研究科修士課程修了。大学院で英米文学を学んだあと、翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
romance_holic
2
結婚の砦第3作。舞台はロンドン社交界方面から地方の領主館へ。今回ヒーローは、姉妹が多く、女性が好きと公言しているのに、昔馴染みのヒロインの本心だけはなぜかわからない(笑)、というおかた。過去に完全に振られたと思っていたのに、再会してみると・・・というロマンスでした♪ 目新しさを感じたのが、スパイたちの親玉?ダルジールのクローズアップぶり。出番は短かったですが、迫力でした。将来ヒーローになるのでは。危ない魅力をかもしだしていましたよ、すご~く気になります。2010/04/28
矢田ふみえ
1
なんで、愛がないと思いこむのかわかんないけど。スパイとして13年間働いてきたチャールズが、妻を求めている。ペニーと謎をおう。ホットシーンが本当に必要なのかはクエスチョンだけど。2015/10/25
まるかず
1
良かったのは上巻前半と下巻後半。中盤は愛のベッドシーンが多すぎて中だるみ。スパイ事件はあっけない結末を迎えるし、チャールズは元司令官ダルジールにいいとこ持っていかれた感じだし。きめ細やかな心理描写には大変満足しております♪ 下巻後半で、心の内を打ち明ける一歩手前の大告白シーンは読み応えがありました。もう! 「愛してる」って言っちゃえばいいのに! とじれったい思いを味わいましたけどね。2012/08/10
みか
1
長い!というのが感想。ヒーローとヒロインが事件を解決すべく、いろいろ行動しても、全く解決には繋がらない。犯人には何度も逃げられるし。。。ムダにホットシーンばかりが長い気がした。後半、ようやく事件が解決に向かいだしてからは、少し面白かったけれど。。それでも事件の解決より、ダルジールの正体の方が、気になったりして。。読むのに忍耐がいりました。2012/04/25
MOMO
0
まさか、まさか、あんなくだらない理由でチャールズ君を遠ざけてたとは・・・・だいいち、ペニーちゃんがそういう結論に達した理由さえよく判らない・・・彼女が勝手に決め付けて、勝手に結論出して、勝手に傷ついているという愚の骨頂状態にしか見えないわ・・・っていうか、この場合、傷ついたのはチャールズ君のほうでしょ?まぁ、ペニーちゃんがまだ、16歳の夢見るお嬢さんの頃の話だから、これ以上は言うまい・・・ あ、でも、29歳になってもやっぱり勝手に思い込んでたわねぇ・・・うーん・・・2011/03/27
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