内容説明
伯爵家の三男タイセン・シャーブルックは、大伯父の死去に伴い男爵位とスコットランドの古城を相続した。牧師の仕事を休んで領地を訪れた彼は、メアリー・ローズという名の傷を負った美しい娘に出会う。事情を尋ねると、彼女は何度断ってもしつこく求愛してくる幼なじみに襲われそうになり、逃げる途中で溝に転落したのだという。父の顔を知らずに育ち、病気の母とともに親戚の家で厄介者扱いをされている彼女は、誰に頼ることもできないらしい。義憤に駆られたタイセンはメアリー・ローズを守るため、ある罪深い行動に出る…。
著者等紹介
コールター,キャサリン[コールター,キャサリン][Coulter,Catherine]
テキサスの牧場で育つ。テキサス大学で学んだのち、ボストン・カレッジで歴史学の修士号を取得。卒業後はウォール・ストリートで企業幹部のためのスピーチ原稿を起こす仕事に就いた。1978年に処女作を発表。以後、歴史物ロマンスを中心に多くの作品を著し、ベストセラー作家としての地位を築いた。近年では現代物サスペンス・スリラーが人気を博している。カリフォルニア州在住
富永佐知子[トミナガサチコ]
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
20
こういうシリーズ物って他の登場人物のキャラが(他の巻では主人公なので)立ち過ぎてイマイチ2017/07/24
choco
7
シャーブルックの三男、牧師タイセンが主人公のお話。ベッドの中だろうと慇懃な人々への対応にも丁寧なお話を貫こうとするのはさすが。末っ子シンジャンがヒロインの『湖畔の城の花嫁』の時の長兄ダグラスの逸話に笑いましたが、こちらでも「(嫁アレックスの)髪を舐めてる」と言われていて、どうしてもダグラスに気が向いちゃう笑2016/04/20
たまきら
3
朴念仁・タイセンがうら若き美女と結婚しニヤニヤデレデレ。それだけでも大笑いなのに、子どもたちがからんで来て楽しいったらありません。とはいえ、先に出ていた3巻の方が面白かったかな。でも、この男性を主人公にした割には大笑いだったと思います。2014/07/31
ばん
2
子持ちヒーローシリーズ四作目。真面目男がヒロインと出会って変わっていく姿が面白くて良かった。後半の真面目男に戻ってからのヒロインへの態度は褒められたものではないけど、それまでの優しくヒロインを想うタイセンは本当に素敵だった。兄弟の中でも一番まともな男(笑)ヒロインも落ち着いた女性でお似合いの二人。未翻訳では次世代の話もあるみたいで読んでみたいな。というより長男夫婦のイチャイチャをもっと見たい(笑)ダグラスのキャラ立ちすぎ!2016/05/22
mum
2
堅物の牧師タイセンと、庶子メアリー・ローズ!柔軟な心を持つと、反発される!人は我儘ね!2016/04/23