内容説明
ある舞踏会で、シェフィールド公爵ラファエル・ソーンダースは思いがけない再会を果たした。ダニエル・デュバル―5年前、ラファエルと婚約中の身でありながら他の男とベッドをともにし、社交界を締めだされた罪深き女性。怒りを再燃させるラファエルに対して、ダニエルは身の潔白を主張しつづけた。だが調査によって無実が証明されたのは、彼女が新たな婚約者の待つアメリカへと旅立ったあとだった。この思いに決着をつけなければ、一生後悔することになる…。ラファエルは揺るぎない決意を胸に、ダニエルを捜す旅に出た。
著者等紹介
マーティン,キャット[マーティン,キャット][Martin,Kat]
情熱的でドラマティックなロマンス小説を得意とする全米ベストセラー作家。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で人類学と史学を修めたのち不動産ブローカーとなり、作家ラリー・J・マーティンと出会って結婚。1985年に執筆業を始め、セクシーな作風が瞬く間に人気を博す
岡聖子[オカセイコ]
同志社大学文学部卒。1990年より翻訳を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
29
備忘録:主人公たちを幸せにしてきた悲恋の首飾り。2作目最期に男性に贈られたこの首飾りが、誰の首にかかるのかな、とワクワクしていたら、おとなしい婚約者ではなく、5年前に別れた元婚約者でした。若かったとはいえ、彼女のサイドに立たなかったお公爵には失望しましたよ。逆らう人がいなかった男性特有の傲慢で強引なやり方にもあきれちゃったね。それでも強い女性がたくさん登場して、面白いシリーズでした。アメリカの独立戦争とかの話になったら面白そうだったのになあ。2022/11/25
kokorika
1
婚約者のダニエルに、5年前に裏切られたと思っていたラファエル。実はダニエル潔白で、被害者と知り彼女を取り戻そうとする。しかし二人とも過去の別れの心の傷が深く、自分の心の一部はお互いに明かさない。お互いを信じる事の重要性、命の危険ある事件、二人の再出発までがよく描かれている。3部作の完結編らしくハッピーエンドでよかった。2023/09/14
矢田ふみえ
1
首飾り伝説の第三弾。策略で、田舎に引きこもらねばならなかったダニエルが、愛していたラファエルと五年後に再会する。子どもができなくなった体ということを知って罪悪感を感じる。同性である義母から支持されたことが生きる力となっていくところが、感動的だよね。でも、落馬したら膜も破れると思うけど。2016/06/20
nayui
0
5年前に裏切られた元婚約者と再会。ヒーローの誤解だと分かり結婚の為渡米するヒロインを追いかけ強引に結婚。厭世家なヒーローがの意外な一途さと頑ななヒロインと寸止めヒーローのすれ違い。このシリーズ「愛なんて信じない」→ヒロイン危機一髪→愛に気付くというワンパターンだったなぁ。2012/03/05
早川珠生
0
話は無実の主人公の汚名を晴らすところから始まります 二人が事件によってなかなか気持ちを通わせることが出来ず苦悩している中陰謀にも巻き込まれ命を狙われます 犯人の狙いも分からず緊迫した雰囲気もあり面白かったです 気持ちの持って行き方が急ぎ足ではなく徐々に近づいてました2011/05/30