内容説明
最後の一口まで記憶に見るデザートを作ると評判のシェフ、サマーは、得意客の依頼に応じて世界中を飛び回り、その腕を披露している。だが有名ホテルの三代目ブレイク・コカランから、ホテルのレストラン改革という普段とは違う仕事を頼まれた。申し分ない給料に、好きなようにやっていいとの好条件。それにしても気に食わないのは、傲慢で自惚れ屋で、悔しいことに魅力的なあの三代目だ。彼の鼻っ柱をへし折ってやろう―サマーの闘争心に火がついた。
著者等紹介
ロバーツ,ノーラ[ロバーツ,ノーラ][Roberts,Nora]
メリーランド州に育ち、1981年、シルエット・ロマンス『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆活動を続けている。98年、『マクレガーの花婿たち』でニューヨークタイムズのベストセラーリスト第1位に初めて輝き、翌99年以降はすべての作品がリストに登場。別名義で描いたものも含め、120作以上のベストセラーを世に送り出している
福島純子[フクシマジュンコ]
早稲田大学第一文学部英文科卒。テレビ局勤務ののち翻訳の世界に入り、現在は家事と育児のかたわら仕事に励んでいる
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感想・レビュー
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たまきら
2
愛を信じられないパティシェ(という言葉が浸透する前の訳なのでちょっと古く感じますね)と、彼女に一目ぼれするホテル経営者のおはなし。著者らしい軽快な会話が楽しめます。ただ、他の感想を書いてらっしゃる方と同様に、この著者の他の作品に比べると読みごたえはあまりないかもです。ページも少ないですしね。2014/06/16
akiyuki_1717
0
ノーラの作品にしては、ヒーローに個性も魅力も欠けている感じがした。内容もいつもの作品なら、必ずどこかにクスリと笑わせてくれる要素があるけれど、それも無く、一息で読むには辛かった。登場人物も無駄に多くて、元がスペシャルエディションということで、ページ数を稼ぎたかったのかな?と思った。ヒロインは芯が通ってるのかと思いきや、ただ雰囲気や彼の行動に流さ続けてしまうところが、残念な感じ。それなら初めから素直になろうよ・・・2014/02/26
suiu
0
ヒーローの影が薄い。2013/10/24
みか
0
ショパンの曲を流しながら、外科医のような集中力で人の記憶に残るデザートを作るサマー(ヒロイン)は、得意客の依頼に応じて世界中を飛び回っていた。コカランホテルのオーナーのブレイク(ヒーロー)は、レストランのキッチンやメニューの改革をサマーに依頼した。いつもとは違う仕事内容だが、一流ホテルのキッチンを改造して、メニューまで変えることが出来る仕事は魅力的だった。仕事が最優先の彼女は、ブレイクとの関係は彼がどんなに魅力的でも仕事仲間として付き合おうと決めていた。けれどブレイクはそんな彼女にどんどん惹かれていった。2013/09/25