内容説明
大好きな仕事、かけがえのない親友たち。順風満帆なアンディの人生を一本の電話が崩壊させた。「おまえは見ているのが好きなんだ。そうだろう、この売女?」男の声を聞いた瞬間、消し去ったはずの記憶がよみがえる。少女の頃に偶然のぞき見たグロテスクなSMプレイ、性愛絡みの殺人事件…。その電話は、十五年の歳月を越え再び起ころうとする忌まわしい惨劇へのプロローグだった。大人気エリカ・スピンドラーが仕掛ける巧みな罠、衝撃のラスト。
著者等紹介
スピンドラー,エリカ[スピンドラー,エリカ][Spindler,Erica]
ルイジアナ州ニューオーリンズ在住。美術の修士号を取り、ビジュアル・アートの世界で活躍した後、1988年作家デビュー。アーティストの感性を生かしたみずみずしい描写とドラマティックなストーリーでベストセラー作家の地位を確立した
中谷ハルナ[ナカタニハルナ]
成蹊大学文学部卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kumako
14
ミスターXがじわりじわりと三人に近づいてくる様子にドキドキ、しかしどこか違和感を抱きつつ読み進めると…ああ、やっぱり!なラスト。このミスターXの性質は遺伝な部分もあるのかしら?マーサが夫を殺す為の作為といい、人の心の奥まで読み取るのはきっと本人自身にも難しい。2021/03/08
こえん
1
「普通」も「日常」も一皮むけばってとこがあるけど、「愛」にも当然それがあると思い知らされるお話だった。歳月を経ると人は変わっていく…その変化を見落としがちなのは身近にいる者なんだよね。あんまり読後感が良くなかったのは、ヒロイン友人(会社社長)に妙に共感する部分があったせいかも。2009/02/25