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内容説明
車が宵闇の庭園を走り抜け、目の前に視界が開けた。美しい湖の向こう側にそびえ立つ小さな古城が目に入る。「なんて美しいの…。まるでおとぎ話みたい」そうつぶやきながら、ケアリィは赤ん坊のアリスを抱いて車を降りた。この美しいリングラスの館でこれからアリスの養育係としての仕事が始まるのだ。生まれてすぐに母親をなくしたアリスを不憫に思うと同時に、この子の父パトリックに対して激しい怒りを感じる。彼はアリスが生まれて以来、一度も顔を見ようともしないのだ。いったい、なぜなのかしら…。