感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
278
意外な掘り出し物。なかなか事件は起こらず凝ったトリックもないので、ミステリとしてのクォリティは決して高くはない。ミランダのキャラクターと破天荒な行動が楽しく、海外翻訳とは思えない読みやすさも手伝って、これぞコージーという読み口。それだけに終わらず、犯人の意外性や犯行理由にそこそこの驚きもあるので、ちゃんとミステリ好きも満足出来るのではないか。ビーやネッドを筆頭に、脇を固めるハッピーロックの住人も存在感抜群。こうなってくるとタイトルが残念で、まったく中身をあらわしていないことがマイナスとなるのではと心配。2024/04/24
か
24
ミランダは15年前にTVシリーズで一世風靡した元スター。今日のお金も無いぐらいなのに心がスターなのが抜けない、ちょっと天然。そんなある日ずっと別居している元脚本家の夫から絵はがきが届き、夫の住む町に行くことに。事件が起きるまでが長すぎると思ったが読んでいるとミランダが可愛く思えてくるので応援したくなった。小さな町の劇に出ることになり、リハーサルの最中に主演が舞台で毒殺されてしまう。ユーモアコージーミステリ。読後はニマニマしてしまう、内容も可愛らしい本だった。2024/04/23